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遠距離天井~自暴自棄のモグラ叩き

人生で『一番負けた日』のストーリーを募集! | コラム

遠距離天井~自暴自棄のモグラ叩き

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ポリンキーさん
連れ打ち大好きなラッコ。 コラムも漫画も携帯に指でかいてます。 やさしくしてね!
投稿日:2017/01/24 12:17

こういう過去のパチンコパチスロに関する強烈な思い出は、いつも女性がらみのことが多く、一番負けた日もそんなエピソードのため書くのを躊躇していました。

が、昨日あやうく人生最高の負け額になりそうな勢いで負けてしまったので、書けるうちに書いておこうと思いました。前置きおわり。


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干支が一周してしまうくらい前の…いやそれ以上前のことでしょうか。


当時も休みの日はホールに通う日々を送っておりましたが、一応彼女がいたので思う存分とまではいきませんでした。

ただ、それはそれで幸せなことだったとは思います。

そんな中、彼女が半年間海外に留学をするためしばらく会えないことになりました。

会えないのは寂しかったですが、「休みの日全部ホールいけるじゃん!」というクソみたいな思考があったのも事実。


「パチンコで勝って、いるうちにそっちに行くよ!」

なんてCR夢物語を語っていました。


その北欧の国には結局行くことはなく、これからも行くことはないだろうと思います。




家族で銀座に遊びに来ていたとある日。

泊まったホテルから歩いてすぐのホールへ単独で向かう僕は遠い地の彼女とメールをしていました。


昨晩きた「ちょっと距離をおきたい」とのメール。

いや実際の距離はかなり離れてんだけどね!今!


心の話ね。

まあ少し喧嘩になるとすぐ別れたいだのなんだのいう子だったんであまり気にせず、はいはい、めんごめんご的なことをいいながら僕はサミーの猛獣王を打っていたわけですよ。すでに。


ガラガラのホールの中から宵越し天井狙いで座った台。メールをしながら淡々と天井に向かう。


様子がおかしい。


台の挙動ではなく、彼女の様子がいつもと違う。


本気なのか…??


なんとか食い下がりながらも打つのは止めないパチンカスな俺。気づけば天井にたどり着きチェリーを待つ。


待っても来ない。


彼女からの返事。

急に歯切れが悪くなる。


さすがにパチスロどころではなくなる状況だが、左手でレバー、右手で携帯を動かすのは止まらず、やめたのは大した恩恵もなくビッグをひいてからである。

結局負債をかかえ、どうしようか悩んでいる頃に返事がくる。


真相が明らかになる。


留学先で、知り合った男性(外国人)の家にころがりこみ、一緒に住んでいるらしいのだ。


知らない地で心細い中、そうなるのは仕方のないことかもしれない。さらに驚くことにメールはこう続く。


嫌いになったわけでは無いので、もし帰国してまた会いたくなったら会ってほしい。

都合のいい話だ。


高設定台の掛け持ち遊戯をするようなもんだ。


しかし彼女を失いたくない僕の結論は

「待ってる。」


3ヶ月後にせまる帰国がいわば「天井」だ。


恩恵があるかどうかわからない天井を僕は追うことに…。いや。待つことにした。


携帯を閉じ、銀座のホールをあとにする。

完全に余談だが、このホールに次に来るのは約10年後、そして銀座で働いてた去年まで毎日通うホールになる。


ふらふらと丸の内線に乗り、彼女と僕の職場のある池袋へなんとなく向かう。

おそ松くんで爆発し、デートに遅刻して彼女に罵倒されたのも池袋だ。


着席したのはモグモグ風林火山。

大量獲得のストック機だ。


がっつり出して嫌なことを忘れたい。

そんな思いでゲームを追う、追う。

当たれどいいモードにはいかず、連チャンしない。

深くはまる。

ATMに走る。

はまる。

走る。


はまりがだんだん深くなるが、この機種は天井が深くなればなるほど連チャンに期待できるモードにいくのだ。

1000を超えた。連チャンに期待できる。


やめてはいけない。


天井を追うのを、僕はやめない。


先ほどまでのATMを素通りし、○井のキャッシングへ走る。


天井を追う先に待つものに希望を抱きながらモグラを叩く、叩く。




結局、たどり着いた先にあったものは取り返せない負債。

過ぎたことは取り返せない。

それは後になってわかるものだ。



止まらない僕はさらにパチンコやらを乱れ打ち、閉店時間までホールにいた。



マイナス180000円。



余裕で北欧の地に行ける額だ。


これを使って朝イチ飛び立てばよかったのだろうか。そうしたら別れずに済んだのだろうか。


あ、パスポートないや…。


結局、僕は「天井」まで待てず、帰国後も連絡をとることはなかった。


一度に色んなものを失った1日でしたが、忘れられない1日です。


帰国後、一度だけ職場に彼女が顔を出しにきました。


半年ぶりに見かけた姿に遠くから会釈しただけでしたが、ああ待たなくて良かったと思いました。


なんか…。




すげー太ってた…。


23

ポリンキーさんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(23 件)

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ポリンキー
投稿日:2017/02/09
つーちゃんさん

いや、パラなんちゃらです(笑)
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つーちゃん
投稿日:2017/02/01
ポリンキ→さん
もしや・・足をくんではいけないモンタナ?!
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ポリンキー
投稿日:2017/02/01
つーちゃんさん

オーライでしたねー!

ウノデュオもいきましたが、不二家隣のビル。なつかしい。初代番長全6とかやったりするいい店舗だったなぁ。

ちなみに話に出てくる店はやや歌舞伎座よりのお店です。
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つーちゃん
投稿日:2017/01/31
切ない( ; ; )
でもパチンカスには壮大な思い出がありますよね。自分もちながらのザギンは職場の近くだったんでウノやデュオや、今は無い不二家ビルの横のパチ屋に通ってましたなあ。
彼女・・結果オーライですね笑
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ポリンキー
投稿日:2017/01/25
くりくり。さん

そう。冬が寒くて。

逆に太っていて本当に。


よくねんだ!!
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ポリンキー
投稿日:2017/01/25
のぶねこさん

猛獣王は天井到達して終わりではなく、そこからチェリーを待つタイプの天井。

わたしの人生、待ってばかり。
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くりくり。
投稿日:2017/01/25
君が太っていて本当に良かった
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のぶねこ
投稿日:2017/01/25
上手いなぁ文章www

彼女の話とスロットの話を違和感なく並行してるし、オチも面白かったです(*´▽`*)w
いやぁ・・・わかります!心当たりあるわぁ・・w
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ポリンキー
投稿日:2017/01/24
ふかちなまさん

当時はほんとそんな台ばかりでしたが、一回天井から爆発を体験すると、またあれを…ってなっちゃうんすね。

よく考えたら僕の打ってた台、設定4と6の可能性ないんだなあ(ストック飛ばしてなきゃ)
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投稿日:2017/01/24
もぐもぐ風林火山は、とにかくハイエナマシンでしたね。はまればはまるほど次回以降連しやすいシステムは、聞こえは良いが、天井までやめられない、やめたらハイエナされる、危険と隣り合わせ。かといって、粘って絶対結果がでるとは限らない。悪口言ってるみたいですが、当時のストック機はだいたいそんなもん。その中において、もぐもぐ風林火山は名機。

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