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「1000枚抜き」を3年間続けた話(長文です)

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「1000枚抜き」を3年間続けた話(長文です)

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貯金爆弾さん
お久しぶりです。ドリクルは金欠で引退してます(涙)
投稿日:2016/07/17 16:26

これは、自分が北海道に住んでいた時の話。


自分が大学入学のため北海道(札幌のような大都会ではなく、道東の田舎です)に移り住んだのは、初の4号機『チェリーバー』が登場した数ヵ月後のこと。
引っ越しを終えて、まずは家から一番近いホールへ行ってみると、3号機『マジカルベンハー』を発見した。


自分は裏モノのマジベンが大好きだったので、ネコまっしぐらで着席。
当時、残っていた3号機の裏モノは続々とノーマルに戻されていたが、それには地域差があった。
果たして、この新天地である北海道ではどうだろう?
もしここが裏モノ天国ならば、楽しい大学生活となりそうだ。


わくわくしながら打ち進めること数時間、結果は自分の期待を大きく裏切った。
そう、どう見てもノーマルだったのだ。
全国的に裏モノが蔓延していたマジベンが、まさかのノーマルとは。
この結果には酷く落胆したが、代わりに1つの考えが頭をよぎる。



これ、1000枚抜きが出来るんじゃね?



1000枚抜きとは、『マジカルベンハー』と『ドリームセブンJr.』に存在した攻略法で、簡単に説明すると

BIG中に特定手順で赤7を揃える➡何故かBIGが最初から始まる➡繰り返すと1回のBIGで1000枚くらい出る➡ウハウハ

という、アホみたいな攻略法だった。
もちろん速攻で対策されてしまったのだが、その対策と同時に全国のマジベンとJr.は裏モノ化していったという経緯がある。
つまりノーマルのマジベンは、1000枚抜きが通用する可能性が高いのだ。


それを裏付けるかのように、この店のマジベンは常に店員が目を光らせており、BIG中の客を背後から監視していた。
隣にあるチェリーバーのシマとは、明らかに雰囲気が違う。
これはもう、間違いないだろう。
このマジベンは、1000枚抜きが出来るのだ。


しかし、この厳戒体制の中で攻略法を試す度胸など、自分は持ち合わせていない。
この日は普通にノーマルのマジベンを堪能し、ちょい勝ちで勝負を終えたのであった。


余談だが、自分はマジベンとJr.の「左リールの制御」が死ぬほど好きだった。
絶妙なリール配列に、半コマスベリすら許さぬ「貼りつきビタ」と、刹那の浮遊感に襲われる「ヌルスベリ」。
この相反する両者が織り成すハーモニーは、まさに「外はサクサク、中はジューシー」といった至高の味わいがあった。
まあ要するに、たとえノーマルだろうとクソ面白いのですよ、マジベンとJr.は。


それから数ヶ月後。
パチ&スロの勝ち金でマイカーを手に入れた自分は、行動範囲が一気に広がった。
というか、道東の田舎では車が無いと生きて行けません(切実)。
そして家から車で1時間ほどのホールで、またもノーマルのマジベンを見つけたのだ。


場所は斜里町。
「ジャパン」という名の、昭和の雰囲気漂う寂れたホールだ。


客層は年配客がメイン、というか若者は一人もいない。
店員はパートと思われるオバちゃんが2人。
パチには客がまばらにいるが、スロはマジベンのみ設置で客つきゼロ。
まさに「1000枚抜きを試す条件」が、全て揃っているようなホールだった。


さっそく打ち始めると、数千円でBIG。
周囲を見回すと、相変わらずシマには自分一人で、店員のオバちゃんも見当たらない。
そして2回目のJACゲームを消化し、3回目の小役ゲームが始まった。


よし、いよいよだ。


以前雑誌で見た、うろ覚えの手順を実行する。
えーと、確か2枚掛けで中右の下段に赤7をテンパらせて、左上段にチェリーをビタ押し、だったよな?


「パンパンパン!」←効果音


うおおおお、マジで揃った!
咄嗟に手でスピーカーを塞いだが、どうやらファンファーレは流れないらしい。
何だこれ? 呆気なく揃ったけど、ホントにBIGが戻ってるのか?


半信半疑で打ち進めると、3回目のJACゲームが終わってもシレッとBIGが続き、都合4回目のJACIN。
違和感がハンパない。
間違いない、出来てるわ、これ…。


結局このBIGは赤7を数回揃え、獲得800枚オーバーで終了。
オバちゃん店員を呼んでリセットしてもらうが、まったく疑うような素振りもない。
てか、1回のBIGで下皿ガチガチなのに、気にも止めない店員って…。


少し回すと再びBIGを引き、今度は900枚ほど獲得。
もう充分だ、今日は帰ろう。
コインを流すと、BIG2回で1500枚オーバー。
交換時に店長が出てくるオチも警戒したが、あっさり換金できてしまった。


何だこれ? 負ける要素が見当たらねぇ。
まさか北海道の最果てで、こんな金脈を見付けるとは。
帰りの車中は、文字どおり笑いが止まらなかったことを覚えている。


さて、こうなると重要なのは「攻略法との付き合い方」だ。
毎日通ってブッコ抜きたいのは山々だが、さすがにそれをやると、オバちゃん店員も気付くはず。
やはりここは細く長く、少しずつ「お小遣い」を頂くのが得策だろう。


というわけで数日後、再びジャパンへ。
様子を見るためにマジベンはスルーし、まずはパチンコを打ってみることにした。
すると、思いのほか状況がいいことに気付く。
無制限で台移動自由、2.2円交換だが千円30以上回る台がチラホラある。
まさに時間のある学生にはうってつけの、穴場的な優良店だったのだ。


正直、パチンコだけでも負けないような状況だったが、「攻略法」への憧れや好奇心もある。
ということで、自分は対マジベン用に、3つのマイルールを設けることにした。


①マジベンを打つのは、多くても週に1回程度とする
②目立たないためにも、2000枚ほど出したらヤメる
③他に攻略法を使う人を見かけたら、マジベンから足を洗う


以上3つのルールを遵守し、細く長~いマジベンとの付き合いが始まった。
途中、学校の友達を誘ってツレ打ちもしたが、誰もビタ押しが出来なかった&パチンコでも充分すぎるほど勝てたため、結局は自分一人だけが1000枚抜きを実践していた。
ちなみにルール③は、攻略プロのゴタゴタに巻き込まれたくないから決めていたが、結局はそれも杞憂に終わった。


そして月日は流れ、気付けば自分と友達はジャパンに週3回は通う、超ヘビー常連になっていた。
このホール、とにかく居心地が良く、ブン回る現金機パチンコをのんびり打ってるだけで普通に勝てる。
いつしかマジベンを打つのは月に1~2回となり、もはや当初の緊張感はカケラも無かった。


たまに店長らしきオッチャンも姿を見せたが、特に自分を監視するような素振りは見せない。
どうやら「バレる」とかいう次元ではなく、攻略法を「知らない」としか思えなかった。


さらに月日は流れ、マジベンとの別れは唐突にやってきた。
大学卒業を間近に控えたある日、新台入れ換えでマジベンが一気に全台消滅したのだ。
それは、3年以上続いた1000枚抜きライフの終焉だった。


そして代わりに入ったのは、あのクランキーコンドル。
この頃、すでにリプレイハズシ手順が全国的に浸透しており、年配客しかいないこのホールには、何ともミスマッチな機種だった。


てか、1000枚抜きが出来るマジベンが消えて、ハズシ効果絶大のコンドルが入るとは、これも時代の流れか。
ちょっとした感慨に耽りながらも、ためしにコンドルを打ってみることにした。


すると、この日はヒキが出鱈目に強く、閉店まで粘って8千枚を叩き出す。
よく考えたら、この店でパチスロを長時間打つのは、これが初めてだった。


そしてコインを流すと、店長らしきオッチャンが話し掛けてきた。


「ずいぶん出たねぇ。この店の新記録だよ」
「あ、そうなんですか。ハハハ…」


これが自分と店長(?)の、最初で最後の会話となった。
そしてこれが、自分がジャパンに行った最後の日でもあった。


店長は「1000枚抜き」に、気付いていたのだろうか。
気付いていながらも、あえて黙認していたのだろうか。
今となっては知る由もない。
いずれにしろ、攻略プロから悟られずに、3年以上も1000枚抜きが出来たのは、奇跡としか言いようがない。


北の最果て、斜里町ジャパン。


今はもう潰れてしまったらしいが、自分にとってその店は、宝島のような存在だった。


おしまい。


※斜里町ジャパンは、仮名ではなく実名です。
もし、ジャパンで1000枚抜きをやったことがある人がいましたら、ぜひコメントください(笑)

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貯金爆弾さんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(7 件)

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KEN777
投稿日:2018/06/02

う見ないかと思いますが、、、
剣七@昭和名旧会と申します。コメントさせていただきます。

斜里のジャパン、マジベン。。。
当方が史上初の旅打ちに行ったときに訪れた店です。
間違い御座いません!!
1996~7年頃かと記憶していますが、、、

あまりに懐かしすぎて。。むろん!!1000枚抜きはできませんw
目押し力および度胸がありませんのでね(*´ω`*)ww
でも5連したような記憶も、、、自力だったのでしょうか??

というかんじでした(笑)失礼いたしました!!
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貯金爆弾
投稿日:2016/07/19
佐々木 真さん

当時の攻略法は「雑誌で知った頃には終わってる」がお約束でしたよね。

この話、後に色んな攻略プロに自慢しましたが、最初は誰も信じてくれませんでしたw
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佐々木 真
投稿日:2016/07/19
『マジベン』が撤去された時にそんなことがあったらしいという話を聞く程度で、攻略法とは無縁なスロライフでした(笑)。

遊ばせてくれるホールは、ちゃんとその環境を守りながら……良い時代でした。その地域の社交場への敬意は、少なからずありましたね。
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貯金爆弾
投稿日:2016/07/17
岡井モノさん

ジャパンは釘にメリハリがあって、ヘソと風車だけ見れば優秀台が簡単に掴めました

あと時短中の止め打ちを誰もやらないので、スルーも寄りも完璧でした。
自己記録は現金機のコマコマ倶楽部で、時短中にクソハマリして8千発増やしたことがありますw
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岡井モノ
投稿日:2016/07/17
斜里町は数年前まで仕事で訪れていましたが、そんな優良店があったとは…

私が斜里町でパチンコを打った時には1000円7回くらいで、静かに店を出て海を眺めました。 ジャパン、カムバック!
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貯金爆弾
投稿日:2016/07/17
名称こそ「1000枚抜き」ですが、自分の腕前では900枚くらいが精一杯でしたけどねw

店への気遣いというか、マジベンに頼るまでもなくパチンコの状況が良かったのが、長続きした要因でしたね。
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FLEA
投稿日:2016/07/17
なんとも、伝説の1000枚抜きが3年間も当たり前に出来るお店が存在していたなんて…

道東はShangri-laですかな⁉︎(狼狽)

昔グランシエルを連日に朝から晩まで連れと打ち倒し、変則打ち禁止→撤去の流れを1か月でつくってしまい、猛省の日々。

愛した台への気遣い、設置してある店への心配り…

良いお話でございました。

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