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パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか(後編)
パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか(後編)
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アリオリ侍:Reさん
がんばった - 投稿日:2024/09/12 22:25
前編はコチラ
パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか(前編)|パチンコ スロットコミュニティ【パチ7自由帳】 https://pachiseven.jp/columns/column_detail/21491#contents
【パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか】
以上の様な問題点から、現在のパチンコは「大衆娯楽ではない」と言えそうです。
では、このような課題をそのままにして、パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのでしょうか。
パチンコが「現代の大衆娯楽」となるためには、どのような変化が必要なのでしょうか。
まずは、パチンコが大衆娯楽になるための課題は何だったのかを整理しましょう。
パチンコが「大衆」とはいえなかったのは、参加率が下落し続けているだけでなく、他の娯楽とくらべても抜きんでているとは言えないからでした。
また、パチンコが「娯楽」とは言い切れなかったのは、生業になりえるほどの射幸性があるからでした。
そしてパチンコが「大衆娯楽」となるためのヒントとして、ひげ紳士氏は「勝ち負けを取り除いた本質的な楽しさ」や「あそび方の質の変化」を挙げていました。
はたしてパチンコ業界は、これらの課題を乗り越える事はできるのでしょうか。
その問いに対して、私は「乗り越えられる」と考えています。
すくなくともそう信じながら2年ほど活動を続けてきました。
ここからは、私がこれまで取り組んできたことや、その過程で発見したことなどを紹介しながら、どうすればパチンコが「現代の大衆娯楽」になれるのかを論じたいと思います。
【みんなのマイホ・幸チャレ】
ひげ紳士氏がオーナーをつとめるチャレンジャー幸手店は、幸チャレの愛称で親しまれ、全国各地のパチンコユーザーから支持されています。
しかしその経営実態はけして順風満帆ではなく、みなし機撤去に伴う休業(2018年1月末)、そしてその後の再開(同年5月)以降、集客に苦戦している様子はYoutubeチャンネル「パチンコ店買い取ってみた」で公開されている営業報告などから明らかです。
2023年6月8日の「一般社団法人全日本ビジネス振興会」のオンラインセミナーに登壇したひげ紳士氏は、経営不振の理由のひとつとして『レア台と動画配信のシナジーを喪失』したためと語っていました。
(参考:https://yugi.biz/portfolio/web-seminar-20230608/)
くわえてスマスロ・スマパチや新札対応など、さらなる将来的な課題に迫られたひげ紳士氏は、突破口のひとつとして、オンラインサロン「パチンコ店買い取ってみた+Plus」を2022年9月20日に開設します。
(なお2024年9/10~10/31は運営を休止しています)
(引用:https://lounge.dmm.com/detail/5255/index/)
このオンラインサロンの中でどのような活動が行われているかや、私自身がどのように参加しているのかなどを、規約上外部に公開することができません。
そのため、これから紹介するのは2022年9月以降、幸チャレで表面上どのような変化があったかについて代表的なものを挙げたものとなっています。
①チラシ
2023年の2月~4月、幸チャレのチラシが3回作成されていたことがSNS上で確認できました。
これまで幸チャレは新台導入に際して特段のお知らせをしてこなかっただけでなく、わざわざチラシを作成する事も近年はなかったようです。
②やきとり屋台「ちいさな室蘭」の定期出店
2023年4月以降、連休を中心に月2~3日間出店するのが慣例になりました。
この屋台では、他ではあまり食べられない「室蘭やきとり」が魅力です。
なお、幸チャレ周辺は徒歩圏内で飲食できる店舗がほとんどありません。
③冷凍食品
2023年4月、景品コーナーに業務用冷凍庫が設置され、冷凍食品が交換できるようになりました。
主にお弁当やアイスクリームを取り扱っている様です。
④幸チャレアンバサダー
2023年10月以降、幸チャレのユーザーが設置台を熱く語ったポスターが設置されるようになりました。
アンバサダーのポスターいわく、アンバサダーとは「ひげ紳士の求めに応じた熱き仲間」のことで、とくにメリットは無いそうです。
X上で何回か実施された、ひげ紳士主催の「スペース」で公開募集されたこともありました。
⑤外壁ポスター
2023年12月、幸チャレの外壁に「ひげの店」「パチの駅」といった道の駅風ポスターが掲出されました。
また、いくつかのガラス窓には、ロゴマーク的な表象が新規で貼られました。
幸チャレの象徴でもある「パンコ塔」の下には、GoogleMAPレビューにある評価「☆」の数値が常時表示されるようになりました。(2024年9月12日現在☆4.3)
⑥内装の変化、掲示板
幸チャレの名物のひとつである休憩室に乙女コーナーが生まれたり、学校の黒板風の掲示板が設置されるなど、内装にも変化がありました。
また、2024年8月から廊下に設置されたテレビで、幸チャレ周辺のグルメ情報などが常時流れるようになりました。
⑦祭り
2023年12月にカレー祭り、2024年2月に豚汁祭りおよびもつ煮祭り、4月に牛丼祭りを実施しました。
いずれも1000円で室蘭やきとり数本ついて食べ放題の企画で、ひげ紳士氏みずからよそって提供していました。
各祭りでは、X上にて独特な動画や画像を用いた事前の告知がされていました。
⑧ひげポスト
2023年11月、幸チャレへの要望などを投稿できるポストが設置されました。
設置台のリクエストや、設置台の推しポイントも投稿できます。
要望への回答は、通路に設置された掲示板に「ひげアンサー」として貼りだされています。
⑨公式グッズ
Tシャツやライター、缶バッチ、サコッシュなど、様々な公式グッズが景品として置かれるようになりました。
特に、某缶コーヒーのロゴをオマージュしたと思われるデザインでひげ紳士氏を描いたTシャツは人気で、再入荷したり、カラーバリエーションが増えたりしました。
⑩公式の幸チャレ店舗アカウント
2023年12月に、Xに幸チャレの公式アカウントが立ち上がっています。
更新頻度はまばらですが、幸チャレについての細かい情報を発信しているようです。
⑪みんなのマイホ
2023年12月頃から、「みんなのマイホ」と書かれたものが設置されるようになりました。
道路沿いののぼりや、建物の外壁、店内のミニのぼりなどに同様のキーワードが用いられています。
また株式会社アルファ(幸チャレの経営母体)名義で、「みんなのマイホ」が商標出願中であることがXの店舗公式アカウントから発表されています。
(幸チャレの外観と「みんなのマイホ」のぼり。筆者撮影)
以上、直近2年間における幸チャレの表面上の変化を挙げてみました。
あえてここでは取り上げていない変化もあれば、もしかすると私の調査不足による見落としもあるかもしれません。ご容赦いただけますと幸いです。
私が幸チャレを知り、頻繁に通い出したのは2022年3月頃からですので、上記の変化がどれほどの大きさかは分かりません。もっと昔から幸チャレのファンだという方と比べると、もしかしたら大した事はないのかもしれません。
そういった定性的な評価はともかくとして、この2年間における幸チャレの変化があったのは事実です。
では、それらの変化にはどういった狙いがあるのでしょうか。
そのヒントを、オンラインサロンの紹介文から見つける事ができました。
ーーー
僕が目指すパチンコ店は「大衆娯楽としての空間」です。
勝ち負けに執着し、あまりにも期待値に固執してしまうのは、パチンコ・パチスロ本来の”遊技”や”娯楽”から離れているというのが僕の考え方です。しかし、楽しむために打っているはずのパチンコに、疲れてしまっている人がいかに多いのかという実情があります。僕はそれを、チャレンジャー幸手店に来てくれるお客様と関わる中で、初めて知りました。業界歴が30年以上あるにも関わらず、です。パチンコに疲れているのにもかかわらず、それに気付かず、打ち続けてしまう方々。
そんな方々にこそ、僕は幸チャレに来て欲しい。そして、そんな方々の居場所……「マイホ」になりたいのです。
(引用元:https://lounge.dmm.com/detail/5255/index/)
ーーー
この文章は、「主催者(ひげ紳士)からのメッセージ」として掲載されています。
ひげ紳士氏へのインタビューで紹介した「勝ち負けを取り除いた本質的な楽しさは、大衆娯楽に通じるものがある」という彼の哲学と通ずる部分がある文章です。
この文章のうち、特に注目していただきたいのが文末の「マイホ」というキーワードです。
幸チャレは「みんなのマイホ」という言葉をわざわざ商標申請しており、「マイホ」は現在の幸チャレにとって重要な言葉だという事がわかります。
マイホはマイホールの略で、自分がよく通うホールという意味で使われています。自分の家の様に愛着のある場所という意味で、マイホームあるいはマイホームグラウンドの略として使っている方も居るらしいです。
もう少しこの文章をよくみていきましょう。
カッコでくくられたものは「大衆娯楽としての空間」と「マイホ」の2文だけです。まるで「大衆娯楽としての空間=マイホ」としても読み込めるような構文になっています。
また、どんな人のマイホになりたいかについても具体的に書かれており、それは「パチンコに疲れているにもかかわらず、それに気付かず、打ち続けてしまう方々」としています。
前述したひげ紳士氏のインタビューをもう一度引用してみます。
ーー
純粋にパチンコスロットって楽しいんですねって声を僕、かなり聞くんです、やっぱり新規のお客様で。わざわざ遠くから来て、幸チャレで打つのが楽しい。その時、勝ち負けが最初から存在していない。その時に打った、いつも打った事ある台を打った時に、「違う」って言ってくれるわけです。多分これが、大衆娯楽的な。
(2023年4月9日ひげ紳士氏インタビューより)
ーー
このインタビューと、オンラインサロンの紹介文を照らし合わせると、ひげ紳士氏が幸チャレをどういう場所にしていきたいかが見えてきます。
つまり、パチンコの本質的な楽しみ方を体験出来る空間=大衆娯楽としての空間です。
その空間に愛着を持ってほしいという意図をこめて、「マイホ」「みんなのマイホ」のようなキーワードを用いているのだと読み取れます。
「ひげ紳士からのメッセージ」は、このように締めくくられています。
ーーー
このオンラインサロンは、そんな背景を持つ僕と、様々な考えをもったユーザーである皆さんとが、共に歩みをすすめていく場所です。そして、僕が恩返しをする場のひとつでもあります。
このサロンや幸チャレが、どうかあなたの「マイホ」となりますように。
(引用元:https://lounge.dmm.com/detail/5255/index/)
ーーー
果たして幸チャレが「みんなのマイホ」として大衆娯楽の空間を作り上げられているのかどうかは、ここでは語りません。
しかし彼の提唱する「大衆娯楽」は、『パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか』という問いに対して、ひとつの解答になり得ると私は考えています。
理由は後述しますが、ここでお伝えした事について覚えておいていただけると幸いです。
余談ではありますが、私個人の活動として、定期的に幸チャレの駐車場で青空カフェを開いています。
ちいさな室蘭様が出店するのに合わせて、その横でドリンクを無料で淹れています。
いまでこそ定例化していますが、ひげ紳士氏に「駐車場で(自分が飲むための)珈琲を淹れたい」とお願いして、快く了承いただいたのが始まりでした。他の幸チャレファンの方にも淹れて差し上げるようになっていったなかで、徐々に今の形へと進化していきました。
某掲示板で叩かれていた時期もありましたが、なんとかやれてきています。もうしばらくは続ける予定です。
【「#江坂巡礼」へ至る道程】
「現代の大衆娯楽」のヒントとして、もうひとつ事例を紹介します。
四海樓江坂店というホールにて、この約1年間で私が関わった出来事についてです。
まずは、四海樓江坂店について簡単にご紹介します。
四海樓は、大阪に8店舗を持つグループです。その中でも特に有名なのは難波にある四海樓Air店で、2022年・23年のホール稼働率が全国1位でした。
母体は光明興業株式会社といい、ホームページの沿革によると創業は終戦直後の1945年11月ですから、とても歴史のある企業です。中華料理店の経営からスタートされたとのことで、四海樓というホール名の由来はそのあたりにありそうです。
パチンコ事業の他にもホテル経営や高速道路のサービスエリアの運営なども手がけており、全体での売上が約200億円とのことです。
(参考:https://www.kohmei.co.jp/recruit/)
(四海樓江坂店外観。筆者撮影)
四海樓江坂店は、地下鉄御堂筋線江坂駅のすぐ目の前に立地しているホールです。
開店は1983年とのことですが、2015年にリニューアルオープンしています。外観や内装がぬくもりを感じる木調をベースとしていて、パチンコ店にありがちな刺激的な眩しさとは一線を画すような雰囲気を持っています。
低貸しを中心としていますが、20スロや4パチもあります。特に5スロコーナーが2階全体を占めており、その中でも「5ani」というコーナーがスタッフのこだわりを感じる装飾を施したものになっています。
5aniコーナーは、いわゆる「萌えスロ」を中心に設置した島をアピールするためのもので、四海樓Air店にも同様のコーナーがあります。
江坂店の5aniコーナーは、本来は倍の数を設置できる島で、あえて1台間隔の設置になっており、台と台の間には、その台の魅力や設置理由が詳細に語られたポスターが貼られています。
また、壁面には萌えスロの大判ポスターが飾られており、さらにグッズ類が展示されているコーナーも設けられていて、萌えスロファンにとっては非常に魅力的であろう内装となっています。特にWUG(WakeUpGirls!)や、ツインエンジェル関連のグッズ量が多く、展示を担当したスタッフの熱量を感じられます。
(四海樓江坂店の5aniコーナー。筆者撮影)
私が四海樓江坂店様と関わるようになったきっかけは、2023年6月6日にTwitter(当時)の四海樓江坂店公式アカウントで募集されたアンケートからでした。
「導入して欲しい機種はどれ?」という質問で、アンケート機能を用いて4機種が候補に上がっていました。その中に、私が特に推しているマジカルハロウィン~Trick or Treat!~と、ガールズケイリンGⅠフェアリーグランプリの2機種が入っていました。
そして上位1位・2位がこの2つの台となり、その後江坂店に導入されることとなります。
その導入報告を四海樓江坂店がツイートしたことに対して、私が導入御礼のイラストを描いたことが切っ掛けとなり、さらなるTwitter上での交流が始まりました。
(引用:https://x.com/shikairow_esaka/status/1666074616790654979)
それから3ヶ月経った2023年9月14日、私は深夜バスに乗り込んで大阪へ向かい、四海樓江坂店を初めて訪れました。実際に自分の目で見た5aniコーナーの見事な装飾に対する感激は、今でも強く印象に残っています。
多少Twitter(この時はXになっていました)でかかわりがあるだけの私を、スタッフの皆様は暖かく受け入れてくださり、とてもよく声をかけて下さいました。また、私が導入御礼に描いたイラストをわざわざ印刷してフェアリーグランプリの台上に装飾してくださるなど、こまやかな心遣いにも頭が下がる思いでした。
帰り際には5aniコーナーを手がけたスタッフの方とゆっくりお話する機会をいただき、その熱量を強く感じた一方で、ホール経営の難しさを実感できるお話も伺えました。
それ以降もX上での交流は続きました。
その後、私は23年10月に江坂店訪問のレポート動画をYoutubeなどで発信しました。
翌24年3月4日には再度大阪へ来訪して、8日間滞在しました。この時は四海樓江坂店だけでなく、本店やAir店、シアター店などで実践や撮影をさせてもらいました。
その後、四海樓江坂店の建物を背景にしたイラストを私が描いてXにアップしたところ、それも印刷してホールに展示してくださったり、稼働開始から3年半経つフェアリーグランプリのミニノボリをわざわざ全キャラ分作成して台上に装飾してくださったりなど、四海樓江坂店はユーザーの想いに応えてくれるような動きを見せてくださいます。
(なお、私から何かをお願いして、やっていただいたという事はありません)
そして24年6月~8月にかけて、私は8日間の大阪滞在動画レポートをTwitter上で発信。その動画は現在、Youtubeでまとめて見られるようになっています。
(参考:https://www.youtube.com/channel/UCzwtyLgSRy8u_kJccdVTFsw)
8月末には三度目の大阪訪問。4日間江坂のホテルに滞在して、四海樓江坂店を堪能しました。
この3度目の滞在中に生まれたのが「#江坂巡礼」というタグでした。
滞在中、X上で繋がりのあった方や、Xで私の事を知って下さった方に毎日何人もお会いする事ができました。そこでみなさんが口々におっしゃるのが、四海樓江坂店の居心地の良さや、スタッフのこだわりを感じられる装飾、そして打ち手の立場に立ったサービスを評価する声でした。
サービスという点で代表的なのは「完走証明書」の取り組みです。有利区間の完走を達成した方のうち、希望した方にお店が独自に作成した証明書を発行するというものです。機種ごとにデザインが異なっているだけでなく、複数のデザインが用意されている機種もあり、完走証明書のコンプリートという新たな目標も出来ますし、想い出としての記念にもなります。
こういった取り組みが功を奏してか、江坂店でオフ会が開かれるなど、江坂店を中心とした人と人との繋がりがX上で醸成されていきました。そこで、江坂店で出会った方の何人かと直接相談した上、江坂店で打ったり、江坂店のことを話題にした時に使うハッシュタグを作る事にしました。
私は候補を4つに絞ってX上でアンケートを行いました。そして一番票数の多かった「#江坂巡礼」というタグを試しに使ってみる事にしました。巡礼という言葉を選んだのは、四海樓江坂店が聖地であるということを、暗に仄めかしているからです。
江坂滞在最終日には、このタグを使って当日の様子を頻繁にXに投稿しました。Xは投稿が簡便である反面、過去の投稿をさかのぼる事に最適化されていません。ハッシュタグを活用すれば、過去に四海樓江坂店で誰かが打った記録を簡単に確認することができたり、共有したりすることのハードルが下がるので、SNS上で何かを盛り上げようとするためには欠かせない方法です。
私が「#江坂巡礼」を提唱して以降、私以外にもこのタグを使ってくださった方がいらっしゃり、大変ありがたく思います。今後さらに広がってもらえるようにしたいと思います。
以上が、四海樓江坂店と私が出会ってからこれまでの顛末です。
【隗より始め、奇貨居くべし】
ここで、なぜ私が四海樓江坂店を非常に評価し、こだわるのかについてお話をしたいと思います。
理由のひとつめは、私が愛している機種を導入し、大切にして下さっているからです。
私がフェアリーグランプリという台をどれほど愛していて、どれほど恩を感じているかについては、これまで何度もテキスト化しているので、興味があればそちらをご覧ください。
(参考: https://pachiseven.jp/columns/column_detail/20019#contents)
この場では、もうひとつの理由の方が重要です。
その理由とは、「現代の大衆娯楽」をこのホールが体現してくれるのではないかという希望です。
そもそも「現代の大衆娯楽」とは、という問いの前に、四海樓江坂店というホールの、どういった部分に「現代の大衆娯楽」を読み取ったのかについて説明します。
それは、四海樓江坂店が「ユーザーとホールの壁を取り除いた」からでした。
ユーザーとホールは、対立構造を生みやすい関係です。
なぜなら、ユーザーが勝つためにはホールは利益を削らねばならず、ホールが利益を生もうと思えばユーザーは負けなくてはいけないからです。
そのような綱引きの丁度良いバランスを維持し、それがユーザーとホール両方が理解し、納得できていれば対立する事はないのでしょう。
しかしそれはあまりにも理想論であり、非常に困難です。設定6を1台用意するために、設定1の稼働が何台何千Gと必要な世界です。ユーザー側には必ず負け組が存在し、負け組となったユーザーは往々にしてホールを責めがちです。
このように、ユーザーが勝ち負けに固執する限り、ユーザーとホールの対立は生まれやすいと言えます。
この対立構造を解決する手段は、幾つか存在します。
そのひとつは、ユーザーが勝ち負けに固執しない環境を作り上げる事です。
ではそのためにどうすればいいのかというと、ユーザー側の思考が変化する事です。パチンコを打つ理由を勝ち負け以外に見出し、勝ち負けの結果によらず遊技に満足ができるようになれば、ホールを責めるような思考になる事はないでしょう。
もうひとつは、ホール側が勝ち負け以外で満足できる仕組みを構築したり、環境を作り上げたりする事です。
たとえば幸チャレでは、遠方からの客が度々訪れます。幸チャレは一種の観光地として機能しており、寄贈品がひしめく店内の内装などがそのシナジーを生んでいます。くわえてYoutuberであるひげ紳士に会えるということもあり、そういった経緯で打ちに来るユーザーは、ひげ紳士氏のいう「勝ち負けが最初から存在していない」という意識になりやすいのでしょう。
(幸チャレの戦国乙女グッズコーナー。筆者撮影)
四海樓江坂店は、居心地の良い店内環境をアピールしたり、萌えスロ好きなユーザー向けの内装をしつらえて聖地化を目指しているなど、勝ち負け以外の部分での集客も目指しているように見えます。対立構造を脱するという視点からみれば、江坂店のそういった取り組みも評価されていいと考えます。
しかし対立構造から脱する方法は、他にもあります。
それが「ホールとユーザーの壁を取り除く」ことです。
これはどういうことかというと、ひと言で表現すれば「相互理解」です。
ホールとユーザーは、異なる立場に属しています。そして、対話をする機会は稀です。対話といっても、たとえばホールスタッフと客が世間話をする程度のことではなく、お互いの立場を超えたコミュニケーションのことです。
対話という観点でいうと、四海樓江坂店は、私が起こしたアクションに対して、しっかりとリアクションを起こしてくれました。
たとえば導入の御礼に私がイラストを描けば、江坂店はそのイラストを展示してくれました。私が深夜バスに乗って日帰りで大阪に行けば、江坂店は歓迎の姿勢と積極的なコミュニケーションをみせてくれました。
私は、こういった四海樓江坂店からのリアクションをいただき、ようやっと対話が出来るホールにめぐり合えたと感激しました。対話とは、アクションとリアクションの繰り返しです。その繰り返しの中で、お互いの立場について理解を深められたり、お互いの気持ちについて伝え合ったりすることが、両者の壁を少しずつ消滅させていき、相互理解の道も開かれます。
しかしこれはけっして「私を特別扱いしてほしい」という事ではありません。むしろ私以上に他の人をもっと大切にしてほしいとさえ思います。
私はずっと「隗より始めよ」の隗になりたかったのです。
この故事成語は、郭隗という人物が「賢者を招きたいなら、私の様な凡人を優遇したらいい」と王に進言したことに依ります。
日本では「あなたが率先して動くべきだ」という意味で使われがちな言葉ですが、私は元となったエピソードが非常に的を得ていると思っています。
私は本当に不器用かつ才能の無い人間で、ただ熱量のみでしか動けない凡人です。だからこんなにも長々として読みにくい、万人が受け入れがたい文しか書けないのです。
同じく故事成語である「奇貨居くべし」にあるような、優秀な人材の代名詞である「奇貨」などとは違うのです。私一人が率先して動いたところで、誰かがついてきてくれたり、物事が良い方向に動いたりすることは難しいのです。
そんな私でも先方が受け入れてくれ、リアクションを返してくれるのであれば、それを見た優秀な方々も「自分ならもっとできるかも」と思ってもらえるかもしれない。これまで幸チャレをはじめとした様々なホールとコミュニケーションを取ろうとしてきたのは、そんな想いもあったからでした。
そういった私の狙いが江坂店様と関わっていく中で機能したかといえば、「そのように捉えたい」と思える事もありました。
ひとつめは、江坂店の5aniのポスターに、私とつながりのある方が寄稿した出来事です。
きっかけは、5aniに導入した新台の魅力を語ってくれる人を江坂店がXで募集したことです。その募集に対して、私などより何倍も魅力的なイラストをお描きになる、とても尊敬してやまない方が応募をされました。それだけでなく、その彼から寄贈されたグッズが5aniコーナーに展示されたという流れがありました。
彼とは、X上や幸チャレに遊びに来た際に親しくやり取りをさせてもらっており、非常に嬉しい想いで経過を見守っていました。
(寄稿文募集のお知らせ。引用:https://x.com/shikairow_esaka/status/1793082343202410868)
もうひとつは、江坂店へ3回目に伺った際のことです。
私に会いに来てくださった方々が、私を介してスタッフの方とやりとりをする場面が何度もありました。私は頻繁に江坂へは通えませんので、地元に住んでいる方々が私を通じてホールとの壁を少しでも取り除いてくれていたら、こんなに嬉しい事はありません。
このように、私はユーザーとホールの対立構造を解消することを非常に重要視してきましたし、自らがその体現者たりえたいと行動してきたつもりです。
幸チャレの駐車場で定期的に飲み物を淹れていることや、オンラインサロンへ参加していることには、それと通底しているものがあるのです。
私は、いつか埋もれる隗でかまいません。
その代わり、私が開いた小さい道を押し広げて下さる方々を、「奇貨」としてどうか大切にして欲しいのです。
【パチンコは「現代の大衆娯楽」になれる】
私は、前述の様な対立構造の解消がすすみ、業界全体の連帯と協同が発展すれば『パチンコは「現代の大衆娯楽」になれる』と考えています。
しかしパチンコが「大衆娯楽である」といえるためには、幾つかのハードルがありました。
そのハードルをどの様にして乗り越えればいいのでしょうか。
まずは「大衆娯楽」の「娯楽」について考えます。
パチンコが「娯楽」であると定義するためには、パチンコが生業となりえてしまうほどの射幸性が問題だと伝えてきました。
これは、ひげ紳士氏が言うように「勝ち負けに執着し、あまりにも期待値に固執してしまう」という問題が解決される必要があります。
勝ち負けへの執着に対する解決方法は、3点挙げました。
①ユーザー側の意識の変化
②ホール側の環境の工夫
③ホールとユーザーの壁を取り除く(=相互理解)
3つのうち、もっともコストが必要なく、建設的なのは③でしょう。
ユーザーとホールが立場を超えてコミュニケーションを円滑に取れるようになれば、対立構造が解消され、ユーザーは勝ち負けへの執着から解き放たれ、それが「パチンコの娯楽化」へと続くはずで、パチンコが娯楽になれる道が開かれます。
次に「大衆娯楽」の「大衆」について考えます。
パチンコが「大衆」であると定義するためには、他の娯楽の種目にくらべたときの参加率の低さがハードルとなっていました。
これはどの様に解決すればいいでしょうか。
パチンコユーザーを、全盛期と同じかそれ以上のレベルに戻すしか無いように思えます。
しかし趣味が多様化し、スマホやパソコンがあれば様々な娯楽を享受できる現代において、無謀な試みだといえます。
……で、あるならば。
変えてしまえばいいのです。
「大衆」の意味するところを。
「大衆娯楽」とは『多くの汗水垂らして働いて生きる人達(大衆)が楽しめて、生きる活力を得られるもの(娯楽)』である、と定義しました。
この時の「大衆」を批判的に読み解くと、
「大衆が享受している娯楽」のように受け取れます。
もっというと「大衆が受動的に与えられている娯楽」とも言い換えられます。
そもそも大衆という言葉は、嘲笑的かつ権力勾配が上の立場から発せられるニュアンスを含みます。
その根拠として、哲学辞典というものを引いてみました。
大衆という概念には、マルクス主義的な視点では歴史を作り上げる主役としてプラスのシンボルに。ファシズム的な視点ではエリートの支配に無力な愚民としてマイナスのシンボルに描かれる2面性があるといい、次の様に続きます。
ーーー
現代的な意味での大衆はこの明暗二相を帯びながらも、どちらかといえば灰色に描かれる。大衆社会論における大衆概念はその典型であって、大衆化状況が進行するなかで政治の主体(市民)からその客体に転化したばかりでなく、巨大な経済機構のなかで強制的に画一化され、職場外の消費、余暇生活においても標準化され、個性を滅却された新しい群衆にほかならない。新しい群衆としての大衆は、組織された集団を形成せず、共通の慣習や伝統をもたないばらばらで匿名的な諸個人の集合体であり、一方では受益階層として体制内に組みこまれ現状に埋没すると同時に、他方では機構、権力、自己人格からも疎外されて、生産、流通、行政、マス・コミュニケーションなどの手段を掌握する少数のエリートの大衆操作に身をゆだねる、受動的で情動的な非エリートにすぎず、自己の無力感、孤独感にさいなまれ茫漠たる不安にかられる「孤独な群衆」である、とされる。大衆的人間像としては、市場的なかまえをもち外部志向的な性格をもつ陽気なロボットという特徴づけがなされるのがふつうである。
(引用:平凡社 哲学辞典)
ーーー
分かりづらい文体ですので、簡単に要約してみます。
・現代における「大衆」は、社会の主役とも愚民ともいえない。
・主役でありながらも次第に受動的になっていき、画一化され、個性が無くなっていく存在である。
・群衆の中にいても、無力感にさいなまれ、繋がることができないので孤独である。
・つまり大衆的な人間というのは「陽気なロボット」のようである。
これをふまえて「大衆娯楽」という言葉の意味を、あらためて考えてみてください。
私たち「大衆が」、自分たちの好きなものを「大衆娯楽」であると形容した時。
非常に「自虐的」であるように感じませんでしょうか?
ここで、冒頭で紹介したブリタニカの「大衆娯楽」についての解説を振り返ってみましょう。
ーーー
大衆娯楽
たいしゅうごらく
popular amusement
大衆社会的状況のなかでマス・コミュニケーションや他のメディアを介して、商業主義的な営利によって、多数の支持者を獲得することを目的とするような娯楽。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ーーー
そして私はブリタニカの解説を、以下の様に捉えました。
ーーー
大衆娯楽とは『近代以降、情報共有網を利用してメジャージャンルを目指す、商売として成り立つ娯楽』である。
こうして要約をしてみても、良くわからないという方も多いと思います。それもそのはずで、このブリタニカの解説は、一般的な大衆娯楽の意味とはズレがあります。例えば近代以前に大衆娯楽がなかったかといえば、江戸時代では歌舞伎や相撲、浮世絵など、多数の市民が楽しんだ娯楽は存在しました。
また、大衆娯楽の成立にメディアの介入が必須条件だというのも疑問です。
こういった疑問符のあるものをご紹介したのには、理由があります。
それは、このブリタニカの解説には『大衆娯楽とは、仕掛けるものだ』という意思を含んでいると感じ取ったからです。
大衆娯楽は自然発生的に生まれるのではなく、メディア等の宣伝手段を駆使して生まれるもの。
しかもそれが経済的な利益循環を生むため、多数の人を呼び寄せる。
つまり『誰かが仕掛けなくては、大衆娯楽は生まれない』ということです。
ーーー
『誰かがしかけなくては、大衆娯楽は生まれない』ということは、
『誰かにしかけられたから、大衆娯楽になった』ということです。
この時、大衆はどういう立場でしょうか?
……そうです、大衆は「しかけられる側」なのです。
そして大衆が「しかけられる」のは、「商業主義的な営利」としての娯楽です。
その構造は、一見して大衆が「与えられる側」として恩恵を受けている様にも見えますが、実態は『商業主義的な営利』であり、マイナスな捉え方をすれば『搾取』であると言えます。
以上のような観点から「大衆娯楽」という言葉を読み解くと、その意味するところが古代ローマ帝国の愚民化政策を批判した「パンとサーカス(食料と娯楽さえ与えれば民衆は満足する)」という言葉の、サーカスに近いものを感じてしまいます。
このように「大衆娯楽」という言葉は、大衆側が能動的に使えば矛盾を孕んでしまうという問題点があります。
ではどうすればいいのかというと、前述したように、いっそのこと「大衆」の意味するところを変えてしまえばいいのです。
「大衆」には参加率が低いという課題がありましたが、娯楽が多様化している現代です。
「大衆(汗水垂らして働く人々)に属する人」という意味に捉えなおせば問題ないでしょう。
そうすれば、参加率の多寡にこだわる必要はありません。
受動的で自虐的な「大衆」のイメージも転換してしまいましょう。
そう、もっとポジティブで能動的で、主体的な意味にしてしまいましょう。
しかけられる側ではなく、しかける側になってしまいましょう。
……たとえば「大衆の娯楽」。
「大衆による、大衆のための、大衆の娯楽」となるような「大衆」に。
【#遊びの力で心を元気に】
ひげ紳士氏の提唱する「大衆娯楽」が、『パチンコは「現代の大衆娯楽」になれるのか』という問いに対して、ひとつの解答になり得ると私が考えるのは、以上の様な理由からです。
つまり、彼の経営する幸チャレが掲げる「みんなのマイホ」というキーワードが、「大衆による、大衆のための、大衆の娯楽」という意味を孕んでいると捉えられるからです。
もっというと「大衆みずからがつくりあげるホール」として読み取れるからです。
しかしその幸チャレで現在進行形で起こっていることは、本当に「大衆による、大衆のための、大衆の娯楽」と言えるのでしょうか。
それをここで証明する事は難しく、……とはいえいつかは歴史が証明してくれるでしょう。
もしも貴方が幸チャレで起こっている事が何なのかに興味を持たれたのであれば、直接取材でもしてみればいいのではないでしょうか。パチンコが「現代の大衆娯楽」となるためには、そういう主体性が大事になるという事だと思います。
ところで、2024年6月24日に開かれた「パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会」にて、パチンコ・パチスロ産業21世紀会から「パチンコ産業のパーパス(目的)」として、「遊びの力で、心を元気に。」が提唱されました。
(参考:https://news.mynavi.jp/article/20240625-2972563/)
私自身はこのパーパスに対して、非常に共感を覚えています。
というのも、私自身がパチスロによって心が元気になった経験が何度もあったからです。
パチンコはお金さえあれば誰でも楽しめます。
自己研鑽は必ずしも必要ではない一方で、知識を得ればより一層楽しむ事もできます。
パチンコの門戸は非常に広く、そういう意味でも「大衆」であるといえます。
孤独であっても、社会から断絶されていても、何かから必死で逃げている時でも。
パチンコホールは私を受け入れてくれ、パチスロはがむしゃらにレバーを叩く私を赦してくれました。
そんなパチンコの寛容的な文化に気付き、魅かれたからこそ「遊びの力で、心を元気に。」という言葉は、私の心に届きました。
しかし一方で、パチンコユーザーにとってこの言葉が、どこか空虚さを帯びて聞こえてしまうのではと私は恐れています。それは、一方通行の言葉だからです。
この言葉を提唱した21世紀会というのは、業界に関わる十数の団体で構成されています。つまりパチンコホールやメーカー、ホール設備の関連会社などであり、そこに一般的なユーザー=大衆は含まれていません。
既存の「大衆娯楽」でいえば、彼らは「娯楽を提供する側」です。提供される側の大衆からすると「そんな綺麗ごとを言っておいて、どうせこれからも私たちから搾取しつづけるのだろう」と受け止められても仕方がない様な気がします。
しかしこれまで論じてきた「対立の解消」や「大衆の娯楽」という視点に立ったとき、「遊びの力で、心を元気に。」という言葉は、一転してひときわ光彩を放って聞こえるような気がしています。
……大衆娯楽は、仕掛けるものです。
どうせ仕掛けるのであれば、ユーザーも、ホールも、メーカーも、インフルエンサーやパチプロと呼ばれる人たちをも巻き込みながら、一方通行ではなく、手を取り合って仕掛けてほしいものです。
いまは立場を超えた対話が、あまりにも不足しているように思えてなりません。
そしてどのように対話をしていけばいいのかについては、幸チャレや四海樓江坂店を例に挙げたつもりです。
他の参考としては「ぱちんこ広告協議会2023年度調査の報告 ――広告における射幸心を考える」という資料や、前述したぱちんこ広告協議会の参与である柳井猛晶氏の報告を挙げたいと思います。
以下、印象的な言葉を抜き出しました。
ーーー
真の問題は、プレイヤーの店への評価が「出玉」一辺倒になっているところ
(引用:https://paa.or.jp/2018/wp-content/uploads/post/20240417.pdf)
ーーー
ーーー
これまで事業者が取り組んだ世界中どこにもない豊富な経験と実績があるのだから、その希少性と価値を忘れることなく、ゆめゆめ「丸投げ」などなされないことを祈っている。
そうしてパチンコ店の広告をみて、一意的な勝ち負けだけではなく、その店自体の多様で豊かな魅力を訴求するようなものに、私は惹かれてみたいと思っている。
(引用:https://paa.or.jp/2018/wp-content/uploads/post/20240305.pdf)
ーーー
四海樓各店のX担当者様は、パーパスにハシュタグをつけて「#遊びの力で心を元気に」をよく活用していらっしゃいます。
もしも彼らがユーザーとの対立解消を目指しているというのであれば、私はこの取り組みに心から敬意を表したいと思います。
……最後になりますが、この件は触れておかなくてはいけません。
2024年9月9日より、ひげ紳士氏は入院・手術のため、休養に入りました。
幸チャレは、しばらくひげ紳士氏が不在である状況が続きます。
私は幸チャレが「現代の大衆娯楽」に挑戦しているホールだと思っていますし、もしも幸チャレが消えてしまったとしたら、パチンコは「現代の大衆娯楽」から大きく後退すると考えています。
果たしてこれから幸チャレはどうなっていくのでしょうか。
……それをふまえて、みなさんにあらためてお伺いしたいのです。
みなさんは「しかける側」でしょうか。
それとも「しかけられる側」でしょうか。
もしも「しかける側」なのであれば、これからあなたはどうしますか?
あなたの心にその答えが芽生えている事を、切に願います。
ーーーーーーーーーー
以上が、2021年2月より3年半にわたって細々と活動を続けてきた、私の卒業論文です。
これまであらゆる場面で私と関わってくださった一人一人、一台一台に、深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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アリオリ侍:Reさんの
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このコラムへのコメント(10 件)
ありがたい受け止め方をして頂いて感謝です。おっしゃる通り、これはひとつの案であって、パチンコにも多様性があっていいと思います。
パチンコそのものは寛容なのに、ユーザー自身がこの業界の首を絞めているのがずっと気がかりでしょうがないです。真面目過ぎていつもこんな堅くて申し訳ないなと思ってるんですが、自分みたいなのが1人くらい居てもいいやの精神でやってきました。
発表の場を与えていただきありがとうございます。
大衆娯楽を目指すべきか否かという論はありそうですし、関わる目的はそれぞれあっていいと思います。ただ自虐を含め多くの人間が調子に乗りぱちんこを馬鹿にし過ぎた結果、社会から隔絶されてしまった気がしてなりません。アリオリさんのように真面目に向き合い考える人が増えればまだ状況を変えられると思っています。
交換率については、ひげ紳士氏もおっしゃっていました。
幸チャレや正村さんのようなホールが、今のユーザーの多くに支持されているかというと、ほんの一部なのが現状なのだと思います。
ではどうすればいいかという話を、自分はここで書いたつもりです。
大衆娯楽になれない理由は単価や交換率の問題もたしかにあるかもしれません。とはいえ、今更進路変更する体力がホールにあるとは思えないのと、それを支持するユーザーがどれほどいるのかが懸念されます。
ユーザー側が本当にそれを望んでいるならどうすればいいかは、文末でお伝えしたつもりです。
等価交換は無理があるもんね
そう言う意味ではまもなく登場するであろうパチンコ専用景品によって、昔のぶん回る時代が来る可能性は少しはあるかと
先日、幸チャレに久しぶりに行き、釘見るとニマニマしちゃう
人形町の正村も同じ
と言うか正村なんて40個、スロ8枚交換
そりゃ今のスロで8枚はきつい
でも、ここの玉はほんとに楽しい
319ミドルも回るとこんなに景色が変わるのに
これが専用景品の登場で、戦略的に狙ってくるホールがあるだろうと期待してます
玉は12割くらい出してこその娯楽
お金入れた分は玉が出て、換金差で負ける
これが大衆娯楽への回帰だと思ってます
自分、今月の投稿やめます(笑)
冗談とも本気とも取れるものはさておき、もともとパチンコ、パチスロは時間辺りの単価が高い遊技です。
ゲームソフト8000円が高い!という人も多いでしょうが、遊技場の8000円なんて30分程度です。
もちろん見返りもあるからですけど。
しかしゲームソフトなら超絶クソゲーを除けば数週間、タイトルによっては数年遊べます。
コスパは段違いです。
大衆娯楽を復活させるなら、コスパ重視ですね。
低投資でそこそこ当たって、1日満足して遊べたか。
今の時速に極振り、高換金率では大衆娯楽にはなれません。
同じ結果でも等価で20回当たって1000枚プラスより、7枚で30回当たって1400枚プラスのほうが自分は楽しんで結果も出たと思うのですよ。
ホール側は自腹で打ってみたら、いかに今の遊技場がイカれているのか、知ることになるでしょう。
打たないと大衆娯楽は理解できません。
いつもながったらしい文を読んでくれてありがとうです(;;)
自分もなんとなく軽い感じで考えて来てたんですが、
ちゃんと向き合ってみるとまぁ大変で……
業界全体で、っていうのはホントに思います。Alisaさんも自由帳やSNSで活躍されててすごいなっていつも思ってます…!!
sinくんありがとう!!読むの早い!!褒めすぎです~~でも嬉しいです。
sinくんのそういう想いは分ってたから、ゲーム作りを陰ながら応援してました。課題が多かったからまだちゃんと遊べてないし、あんまり反応できなくて申し訳ない。
江坂店に行ってくれたのも凄い嬉しいです。また帰省のついでにでも是非。
励みになるコメント本当に感謝!
…さて、私も一度射幸心に捕らわれこの遊びが嫌いになりかけた人間です。射幸心に伴うリスクに耐えられないことで。
でも思い出しました。利益を求めない楽しみ方がどれだけ楽しいか、最初はそう楽しんでいたことに。どうやらこの文章を読むと、その考えは間違いではなかったようです。むしろ射幸心を乗り越えた本当の楽しみ方であると、今では自信がついています。
自分にできることは、面白さを伝えること。ゲームを作るのは、私なりの答え方だからです。
共に頑張りましょう。それぞれの立場から、大衆娯楽として楽しめる環境を作るために。折角こんなに打ちこめる楽しい娯楽なんですからね♪
ps)実はお盆に帰省がてら少しお邪魔してました。とても良いところですね…また腰を据えられる環境で改めてちゃんと伺います。