高尾よ、何処へ・・

連日、業界を賑わせている「高尾倒産」のニュース。世間一般に倒産と聞くと「あの会社オワタ」「会社消滅」のように思われがちです。正直、自分も勘違いしていた部分もありまして。

倒産にも主に「破産」と「民事再生」があります。
「破産」は、無い袖は振れません、事業も終了します。
「民事再生」は、無い袖は振れませんが貸付をチャラにしてください、もうワンチャンください。
かなり適当だが、たぶん合ってる。

パチンコで例えるなら、有り金を全て使って「2R通常引いて、時短も無しが破産」「2R通常引いたけど時短100回ある、奇跡よ起これが民事再生」かな？

高尾の場合は民事再生です。そして、オーイズミが支援を表明してます。オーイズミは遊技機メーカーとしては正直、大手とはいえません。しかし設備面では業界でも大手ですので、新たなパチンコ販売部門を設立した感じになるのでしょうか。

オーイズミの支援を受けたとしても、倒産で失った信頼は簡単には戻りません。マルホンが同じように民事再生により機種を出していますが、お世辞にもヒット機種はでていませんが、なんとか生きてます。では、高尾も生き延びることが出来るのか？
正直、マルホン以上に厳しいのではないかと思います。

厳しいと思うのは、高尾の販売機種を遡るとわかります。

そうです、版権機種が多いことです、一騎当千こそ大一に移りましたが、カイジやクイーンズブレイドなども恐らく他社になるでしょう。民事再生した企業に版権を預けますか？
マルホンは、版権頼みではなく自社オリジナルも出していたので、今は何とかなってます。また、液晶機も出していないので開発や製造コストも抑えられているのでしょう。

高尾の自社オリジナルって、クセが強すぎるものが多くて今後、後継機を出したとしても購買意欲は・・・
サミーがタイヨーエレックと銀座を子会社にして、販売ブランドとして使う感じで、オーイズミ開発機種の販売用になるのではないでしょうか？

もっとも、オーイズミは現在のところパチンコ販売からは遠ざかっているので、高尾を使うことになれば「ひぐらし祭」や「1000ちゃん」のパチンコが出てくるかもしれませんね。

かつて「不況に強いパチンコ産業」と言われた時代がありました。そんな時代は、もう来ないのかもしれません。

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