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サラ番撤去問題から見えてきた、業界の思いとホールのモラル

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サラ番撤去問題から見えてきた、業界の思いとホールのモラル

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セリポンさん
福岡生まれ、熊本育ち。 物書き志望の戦う公務員。気が付けば30歳になってしまったが、まだまだ夢追人。 G&Eメディアライターコース12期生。
投稿日:2020/08/13 13:00

どもども、セリポンです。

もともと別のコラムを書いてたんですけど、ちょっと気になることがあったんでこっちをパパッと書き上げることにしました。

なお、この先の内容は僕自身がネット上で集めた情報で、信用できるソースに基づいて書いていますが、あくまで業界外の人間であり内容もデリケートな部分なのでこの内容だけを過信せず、話半分で読んでください。

あと、パチ7の中の方がこれダメだろ。と思われたら削除していただいても構いません。それでは本編行きます。



最近ネットやSNSでは、撤去されるはずの『押忍!サラリーマン番長』(以下サラ番)がなぜか稼働している。稼働停止していたのに再開している。という事が話題になっていますね。

僕の通っているホールでも、一度は「認定期間が満了したため、停止しています」といった紙が貼られた状態で電源が落とされていました。

しかし、数日後の新装開店後に来店した際には電源が落とされていた台が、何事もなかったかのように稼働していたのです。

ホールによってはしっかり撤去している所もある一方で、上記のようになぜか再稼動させている所もある。そんなよくわからない状況を疑問に思い、調べてみることにしました。


5号機の設置期限が延長されたというのは皆さんご存知だとは思いますが、そもそもなぜ延長されたのか? 一言で言えばコロナショックの影響です。

コロナウィルスの影響を受けて、メーカーは新台を作ろうにも国内外から必要な部品が調達できない。営業もかける事ができないので台を売ることもできない。ホールは営業自粛を余儀なくされ、売上が無い状態なので新台を購入する余裕も中々ありません。

こんな状態では、とても来年2月までに6号機への完全移行なんて不可能だという事で、業界団体が国家公安委員会に頭を下げた結果、5月20日に規則改正が行われました。この規則改正により『5号機をホールに設置できる期間が1年間延長できる 』ようになりました。

規則改正が行われる前のサラ番の撤去日は、東京都で一番長くても今年8月10日でしたが、改正された規則上ではこれが延長されて、来年の8月10日までになったのです。

ここで疑問に思うのが、「規則上は設置していても問題ないはずなのに、今年のうちに撤去してしまったホールがあるのか」ですよね。これには規則とは別のルールが関わっています。



規則改正を受けて、メーカーやホール、その他パチンコ・パチスロに関連する企業が参加する業界最大の団体である「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」から遊技機の取り扱いについて、ルールが制定されました。サラ番についてのルールを抜粋すると……。

●2020年12月末までに検定および認定が切れる予定だった遊技機
・高射幸性遊技機は、当初の検定および認定切れの日付までに撤去する。

サラ番は上記の高射幸性遊技機に指定されているためルール上は、今回の規則改正による設置延長に関係なく本来の撤去日である今年の8月10日に撤去しなければいけないのです。

ただ、このルールは風適法に基づく規則とは異なり、業界団体である21世紀会が定めたものであるため、法的拘束力も罰則もありません。

その結果として、ルールを守って撤去するホール、罰則がないからと高を括ってルールに従わず設置を続けるホール。同じ都道府県でも異なる対応を取っているといった歪な状態になってしまっているのです。



冒頭の「なぜサラ番が撤去されたりされてなかったりするのか?」という点については解決する事ができました。しかし新たな疑問が生まれます。

「罰則がないのならば、そんなルールなんて守らなくていいじゃないか。その方がサラ番を長く打つことができるんだから」

こう考える人も当然出てくると思いますが、罰則がないとはいえ、ルールも理由があって定められているのです。

そもそもサラ番は今年の8月10日で撤去されていたはずの台です。それがなぜ延長して出来たのかというと、先程も述べたように規則が改正されてされたからですね。

ここからはあくまで僕の推測ですが、この規則を管理している国家公安委員会は、パチンコ・パチスロの業界の空気を読んで恩情をかけるようなことは基本的にありません。なので、設置延長についても21世紀会のような業界団体の働きかけによって実現したものだと思われます。

つまり、今回コロナの影響を受けた、ホールを含めた業界全体の負担を少しでも軽減すべく旧基準機の設置延長を公安に打診したわけですね。

設置延長を飲んでもらう条件として、新基準機への速やかな移行を求めている公安に対して、業界内で独自のルールを定め、計画的に新基準機への移行していくことを約束する事を提案したのではないかと考えられます。

そのため業界としては、まだ設置できる機種であるとはいえ、21世紀会で定めたルールについては絶対にホールに守ってもらいたいのです。そうしなければ設置延長に尽力した業界内の関係者はもとより、その上の公安の顔にまで泥を塗ることになります。

ここで公安のご機嫌を損ねてしまうと、現在不満爆発中の6号機の規則改正や7号機について悪影響が出ることは火を見るよりも明らかです。だからこそ一見理不尽なルールでも、長期的な目で見て守るべきなんです。



パチンコ・パチスロの歴史を辿れば、ルールすれすれ…時に一線を超えた結果、その度に規制が強化されるといった歴史が繰り返されています。これらのシワ寄せを最終的に受けてきたのは我々ユーザーで、今回もそれが繰り返されようとしています。

ユーザーはこれ以上の遊技機規則の改悪は望んでいないと僕は思っています。未だにサラ番が設置されているホールで遊技しているユーザーも、この背景まではおそらく知らないでしょう。なので今サラ番で遊んでいるユーザーを責めるつもりはありません。別の見方をすれば、ルール違反の片棒を担かされている被害者とも言えるでしょう。

コロナの影響で、ホール自体も経営か厳しいのは重々承知しています。でも、今を乗り越えるためだけにこれ以上パチンコ・パチスロ文化を衰退させてはいけないはずなんです


話題のサラ番から、パチスロ・パチスロ業界を取り巻く現状が見えてきましたが、この状況を皆さんはどう思われるでしょうか?

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セリポンさんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(1 件)

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パチ7編集長
投稿日:2020/09/02
これはね、ほんとアカンよ。まぁ正直、遊技機設置延長が決まるまでの流れを知らないホールさんもいたと思いますので、初期は。もう知らないなんてのは、ないでしょう。POKKAさんインタビューでも触れましたが、要望出してから、受け入れられるまで過去最速レベルだったわけですし。

ましてやこの先、凱旋撤去が待ってますからね。

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