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サヨナラは別れの言葉じゃない

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【編集長のお題】名機・愛機とのお別れエピソード募集！ | コラム

サヨナラは別れの言葉じゃない

あきうめさん 恥ずかしながら帰ってきました: 投稿日：2019/04/20 11:22

大切な思い出はいつも心の中にある。

https://pachiseven.jp/columns/column_detail/10107#contents

昔、同じようなお題でコラムを書きまして。

ラッシーさんのコラムと似たような経験をしましたが、

そっくりそのまま転送するわけにも行かないので（苦笑）

別のエピソードを１つ。

遡る事13年前、

「主役は銭形再導入決定！」

近所のホールに大きく告知されていた。

その告知を見た瞬間に「いよいよ終わりか…」そう思ってしまった。

何故ならば、私の好きな機種はホールの奥側へ移動されて、誰も回す事なくひっそりと置かれている。

そして、撤去されるだけの理由もある。

それならば、どんなに負けてもいいから、最後くらい１日打ってやろうじゃないか。

入れ替え前日の日曜日。

誰も来ないホールには私だけ。

苦笑いさえ浮かべつつ、お目当ての台に座って打ち始めた。

その機種はこちら。

{Photo01}

お見事！サブちゃん。

詳しい説明は省略するが、この機種は「ストック機」。（ボーナスをストック→放出を繰り返す台）

とにかく「サブロウチャンス」（ボーナス放出が確定する）に突入するかどうかにかかっている。

1回でいいからせめて最後に突入させたい。

そもそも何故、最後だと思ったのか。

それは、オリンピア（平和）の台に特徴がある事。

「分離型」と呼ばれていて、台枠を外さずに、機械を入れ替える事ができるため、機械代も安い、入れ替える時間も短縮できる、などのメリットが多い。

そして、サブちゃんも銭形も同じように分離、設置できる。

当然、客すら入らない店が新規で台など購入するはずもなく、パーツだけ買って入れ替えるのは目に見えている。
さらに、現在このホールにオリンピアの台はサブちゃんだけ。
明日の入れ替え時にはサブちゃんがそのまま銭形に変わっている事だろう。

だから今日が最後の日になるのだ。

そう思って打ち出すと、すぐにボーナス当選。レギュラーを消化し終わった1ゲーム目、BETボタンを押した瞬間。

{Photo02}

「サブロウチャンス！」

あまりの早さに驚いてしまった。

そこからハマる事もなくボーナスを放出し続ける。

あれよあれよという間にドル箱が積み上がっていく。

途中天井まで持っていかれてしまうが、そこからまたすぐにサブロウチャンス突入。

閉店まで打ち切って、8000枚ものコインを叩き出した。

大花火ほど思い入れもないので（苦笑）、泣くほどではないが、最後に「ありがとう」とそっと台に呟き、丁寧に掃除をしてお別れをした。

別れの時には設定を越えた何かが存在するのかもしれない。

勝手な想像だけれども、そんな気がしている。

…余談ではあるが、翌日気になって見に行ってみると、全く同じ場所にサブちゃんは設置されていた。

導入された銭形は1台のみ。

あんなに派手なお別れをしたのに、終わりだと思っていたのは自分だけ。
恥ずかしさと勘違いが重なって、そのホールに行けなくなり、その頃にはサブちゃんも他のホールで見た事はないので、最後になった事には変わりはないのだけれど(笑)

恥ずかしいけれど鮮明に覚えている、そんな昔の思い出。