遅番専門のSさん

その昔、Sさんと言うスタッフがおりました。店舗のオープニングスタッフであり、中途の私からしたら大先輩。
新人の面倒見がよく体格は大柄で１８０cm越えの身長と細マッチョな体。
顔はかなり濃い顔で、ペナル◯ィのワッ◯ーさんに似ておりましたが、愛嬌のある表情でお客様と談笑する光景を今も思い出します。

とある日、私はカウンターに入っておりました。午前中のカウンターは在庫チェックや清掃がメインでして。ほとんどお客様はこないのですが、

『ちょっと、交換頼むわ』

景品棚をクイックルワイパーでホコリをとる私に、常連のお兄さんが声を掛けます。

『貯メダル全部交換して、』

え？？４万枚全部交換ですか？？

『余りもお菓子とかにしていいから早くして、もうこの店来ないから、』

こちらのお客様、いわゆる軍団という部分で打つ事もありますが基本的にピンで立ち回っており。ご年配のお客様の目押しを請け負ってくれたりと、マナーの良いお客様でした。

『お客様がご不満に思った点を教えていただけないでしょうか？』

当時の私は怒られながらも班長になり、当日の時間帯責任者でもありました。
お客様へ不快な思いさせてしまったのかどうかを伺ってみたところ想像を絶する解答でして・・・















『夜いるSって◯モじゃん！！怖くてしょうがねーよ！！』


・・・・・・・・・・・・・へ？


『こないだ閉店まで打った後、飯食ってゆっくりしようって健康ランド行ったのよ』

あっ、そいやSさんも良く終わってから健康ランド行くって言ってたなー。

『でさあ、体洗ってたら深夜で貸し切り状態だったのにわざわざ隣の洗い座に座ったヤツいて』

ほうほう、

『いくらでも空いてんのになんで隣にって思ったらSが座ってたんだよ。』

ほーほー、

『今日いっぱい出てましたねー、って話しかけられてさ。世間話しながら体洗ってたらさー。』

ホウホウ。

『Sはずっと股間ばっかり洗ってんの。』

ホーホー。

『気付いたらｷﾞﾝｷﾞﾝに◯ってて、怖くなってサウナに逃げたら着いてきて』

ホーホー・・

『股間にタオル掛けてるのが意味ねえぐらいにアレがいきってたんだよ！！お前にわかるか！？その状態で話しかけられ続けた俺の気持ちが！？』

・・・・・・ほうほう。

『じゃあ俺はこれでってSから逃げて着替えてさ、フロント行ってありのままを伝えたのよ。そしたらフロントの人が


















またですか・・・・








って言ったんだよ！！！！！！』


〜閉話休題〜


その日の遅番、出勤したSさんは

『いつも行ってる健康ランドお風呂ヌルヌルしてきててさー、不潔だからもう行かないことにしたんだー。どこかいい所ない？？』

と、休憩室で話していた。
恐らく食らったのだろう、
『出禁』を・・・。


Sさんはその後料理人になると退職。
今思えば、SさんとたまにしたAV話。

『マッチョな男優さんのAVって感情移入できていいんだよねー』

という何気ない言葉。
背筋に悪寒が走った、
好きな男優は知っている。
しかし、
好きな女優を聞いたことがなかった・・

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