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元店長カタギリのホール非攻略~パチンコパチスロ情報バラエティ~
2019.05.17
カタギリのホール非攻略『この10年間が業界のピーク』しくじり店長的平成まとめ(前編)
元・店長カタギリ 元店長カタギリのホール非攻略~パチンコパチスロ情報バラエティ~
▲今回から特別編を3回連続でお届けします
無茶ぶり空振りドンと来い、ブリ照り大好きカタギリでございます。
昭和に生まれて平成を過ごし、時は流れて遂に令和。平成初期に触れたパチスロは2号機でしたが、今やホールでは6号機が稼働中。おじいちゃん、入れ歯が外れそうです。
そこで今回からは3回に分けて『パチンコ・パチスロ平成史』を振り返ってみることにいたしましょう。平成2年からパチンコ・パチスロを打ち始めた私の人生、このタイミングでどんなもんだったかしらと見直してみるのも良いでしょうよ。ダメな金太郎飴みたいに、どこをカットしてもパチンコ・パチスロの文字が出て来るマイライフですけどね……。
なんだか暗い気持ちになってきましたが、とりあえず行ってみましょう、ウォンチュ!! (往年の椎名へきる魂と共にスタート)
■消費税3%導入
■業界団体全日遊連・日遊協発足 ■カタギリ:ベースボールでパチンコデビュー |
年頭に小渕官房長官(当時)が掲げた色紙に書かれていた漢字2文字が、この先30年以上も続く時代の冠になろうとは想像すら出来ていませんでした。
この頃はホールに足を踏み入れたことさえ無い少年だった私も、既にゲームセンターで初パチンコは体験済み。その記念すべき台は『ベースボール』(西陣)というハネモノでした。とはいえ、それがパチンコホールで稼働していた台だったという認識は皆無でしたが。
消費税が導入されたのも、この年ですね。商品を買うと自動的に3%の税金が上乗せされるというシステムに理不尽さを感じたものですが、来年は10%ですか。上乗せ特化ゾーンに突入したのかしら。この当時の総理は竹下さん。北川景子のダンナのおじいちゃんです。
パチンコ業界では全日本遊技事業組合連合会(全日遊連)と、日本遊技関連事業協会(日遊協)が設立された年ですね。漢字がいっぱいで、暴走族みたいだなあ。
▲西陣のベースボールでデビューを飾る
■2号機から3号機時代へ
■カタギリ:ホールデビュー ■カタギリ:バニーガールに心を折られる |
私のホールデビューの年ですね。身銭を切って遊技した初めてパチンコは平和の『スカイヒーロー』というハネモノ。財布の中にあった1,400円を全て使い切って、一度も当たることなく店を出るという負け戦。そう、当時は100円玉で25発のパチンコ玉を借りることが出来たのです。
パチスロは2号機の『バニーガール』が初めてのお相手。1,000円札が一瞬で消えた恐怖心から「二度と打つか!」と心に誓った数日後に、出来心で打った日活興業(現:ネット)の『ビッグバン』でビッグボーナスを引き当ててしまい、目押しで777を揃える快感を覚えてしまったのが、全ての始まりという訳でございます。
私を熱狂させた2号機に搭載されていた『フルーツの集中』が禁止されたパチスロ3号機が登場したのも同年。山佐の名機『スーパープラネット』の導入年でもあります。パチンコは新要件が適用されて、大当りの1回分の出玉が1,300発から2,400発へと大幅に緩和されています。
もっとも当時はそんなことなど全く気にも留めずに、無邪気かつ純粋にパチンコ・パチスロを楽しんでいましたが。
▲カタギリ少年の心をわずか1000円で折った名機
■初めてのカラー液晶搭載『麻雀物語』デビュー
■裏がえりが流行 ■SMAPデビュー、都庁開庁、カルウォー大ヒット |
業界初のカラー液晶搭載機として、平和の『麻雀物語』がホールデビュー。これね、初めてホールでお目にかかった時は本当に驚きましたよ。パチンコに小型テレビなんか付けて大丈夫なのかよ、と。ドラムでも7セグでも、もちろんドットでもない滑らかな図柄の動きに視線は釘付け。メチャメチャ打ちましたね、初代麻雀物語は。
パチスロでは3号機が続々と導入されるも、その多くが俗に言う『裏モノ』と化していた時期ですね。言うまでもなくこれらは非合法マシンで、遊技客のメインは年配層。パチスロが若者から圧倒的な支持を得るのは、もう少し先のお話。
個人的な世相ピックアップとしてSMAPのデビュー、都庁の開庁、カルピスウォーターの発売および大ヒットを挙げておきましょうかね。この頃は皆が飲んでいましたよ、カルウォーを。そんな略し方していたのは、たぶん私だけ。
▲業界初のカラー液晶搭載機。平和の『麻雀物語』
■CR機デビュー
■4号機デビュー ■カタギリ:専門学校中退 |
パチンコはCR機がリリースされた年になりますが、爆発的に普及するのはまだ先の話。パチスロ4号機時代がスタートした記念すべき年ですね。エレクトロコインジャパン(現:エレコ)の『チェリーバー』が、4号機の第一弾として年末にホールデビュー。
当時、私はこのチェリーバーが「英国製のパチスロ」であると信じていました。実際に目のあたりにしたその姿も実に洗練されていましたし、何より下パネルの左隅には、イギリスの国旗であるユニオンジャックの証紙が燦然と存在をアピールしていたのですから。
……ま、後から冷静に考えると実にユニバーサルチックな筐体をしていたのですがね。単細胞のパチスロ小僧を熱狂させるには十分過ぎる肩書を引っ提げて、ホールに颯爽と登場したメイド・イン・イングランドパチスロに大ハマリした私は、通っていた専門学校を堂々と中退。見事に狂い始めました、人生の歯車。
▲カタギリを中退に導いた罪深きマシン
■とても大きな事件が勃発
|
大手パチンコメーカーの人気機種が本来の連チャン性能を発揮させるためには、アタッカー上部の誘導釘をホール側が意図的、かつ極端に曲げる必要がありました。
その独自のプログラムによってメーカーが、そして実際に行われた釘曲げによってホール関係者が数名逮捕され、ニュースや新聞で大々的に報道されたのが平成5年の出来事。
この機種を普段からホールで打っていた当時の私には、大騒動になった理由が全く理解出来ませんでした。後にこの事件は現金機からCR機への本格的な移行を図るべく大きな力が動いたのではないかという、まことしやかな噂が流れていたのを知りました。
事実、この後に現金機の連チャンは規制の対象に。また同年に登場した西陣の『CR花満開』の圧倒的な出玉性能によって、ファンの興味は一気にCR機へと傾倒。一連の流れが果たして偶然なのか、それとも誰かのシナリオ通りだったのかは今も謎のままですね。
■CR花満開大ヒット
■カタギリ:ホール勤務開始 |
私が初めてホール勤務した年ですね。前年からの爆発的な人気を継続させていたホールにとっての看板機種『CR花満開』は勿論のこと、1台たりともCR機を設置していなかった現金機オンリーの小さなホール。今から考えるとオープン当初から大苦戦を強いられていましたね。
権利物コーナーに客を寄せるための必死のマイクパフォーマンス、ゴト師との遭遇、インカムの無いホール内でのジェスチャーによるスタッフ間の意思疎通、理不尽な上司からのパワハラ(物理的な)、クレームに対応するための話術、女性従業員や女性客からの誘惑を断る強靭な意思、等々。
小さな賭場で学んだことは数知れず。 呼び出しランプを押される前に、お客さんが何を要求しているのか察知して先に行動しろという当時の先輩からの教えは、今も私の接客スタイルに活かされております。ランプで呼び出される前にお客様の所へ走って行けるスタッフって、なかなか素敵でしょ?
▲CR機として大ヒットした花満開
■クランキーコンドルが登場し、業界はピークを迎える
■カタギリ:パチスロを打ちたくて、ホール勤務を辞める |
『仕事の休みが少なくてパチスロが打てない』という理由でホールを退職した私は次の仕事はどうしよう、などと悩むことも無くパチスロに没頭する毎日。
その腐った根性を後押しするかのように、同年の夏に導入されたユニバーサルの『クランキーコンドル』は究極の技術介入マシン。目押しを駆使すれば激甘のスペックに変貌する台だという事実が攻略誌に掲載されると、ホールには徐々に私と同じ臭いを放つダメな若者の姿が目立つように。
コンドルを筆頭に、タコスロやゲッターマウスといった激甘スペックマシンがホールに増えるに比例して、パチスロファンの数も急上昇。爆裂CR機を支持する大勢のパチンコファンも含めて同年の遊技人口、実に2,900万人。ホール数も現在の約2倍、18,000軒以上。業界の絶頂期はいつですか、と尋ねられたら間違いなくこの年であったと断言できますね。
■30兆円産業と呼ばれる
■設置台数2000台の大型ホールがデビュー ■カタギリ:引き続きコンドル |
総務省が「パチンコ産業の事業収入は30兆円」と発表した年。バブル経済がとうの昔に崩壊していた日本。そんな状況下で「パチンコ業界は30兆円産業、不況知らず」というイメージを頭に浮かべて呑気にパチスロばかり打っていた当時の私が、いかに異質で世間知らずだったか、皆様おわかりいただけるでしょうね。財布の中身が乏しくなったらコンドルを打って小銭稼ぎ。そんな若者は私だけでは無かったのです、この頃。
富山県に2,000台設置の超大型店がオープンしたのも、この年のビッグニュースのひとつですね。今でこそ都内や埼玉県内に超大型店は存在していますが今から23年前、まだまだ街の片隅で細々と営業を行う小規模ホールが多く存在していた時代に、2,000台ホール登場ですからね。無数の人の群れで埋め尽くされた大型店舗の姿を雑誌の写真で見た私は、その圧巻の光景に驚きを隠せませんでした。この先、もっととんでもない時代が来るぞ、と。
■パチンコに5回リミッターの制限
■カタギリ:サンダーVを猿のように打つ日々 |
前年にパチンコの爆裂CR機に規制が入り、確変継続は5連チャンまでという内規に変更。これによって悪名高き「5回リミッター」の搭載された機種が導入され始めたのが同年から。5回目の大当りは必ず単発図柄、ずいぶんとインチキ臭いシステムだなと冷笑していたのは当然ながら私だけではなく、加熱していたパチンコ人気に水を差された形になったのは稼働状況からも一目瞭然。この時期は私も完全にパチスロオンリーの稼働でした。
一方、パチスロでは5号機で幾度もリメイクされた『サンダーV』(メーシー)が導入された年でもあります。初代サンダーの導入日に「何かダセェ名前だなぁ、新台だからとりあえず打つけど……」と大した期待も抱かずに着席した私は予告音とフラッシュ、そして多彩な出目が絡み合うゲーム性に一撃でノックアウト。翌日以降、毎日のようにサンダー目当てにホールに通いましたね。
左リール枠内をボーナス図柄で埋め尽くす「3連V停止」を初めて拝んだ時の衝撃は圧巻の一言。本機の大ヒットにより、左リール3連ボーナス図柄を搭載した機種が一気に増えたことも覚えておくべきでしょうね。
■パチスロにCT機や大量獲得機が登場。万枚が現実的に
■等価交換の増加 |
内規の見直しが規制緩和へと繋がり、その影響でパチスロシーンは一変。CT機に大量獲得機、そしてセブンライン機と、マシンの多様性によってファンのニーズが一気に拡大化した一年と言えるでしょう。
サミーのCT機である『ウルトラマン倶楽部3』やアルゼ(現:ユニバーサル)の大量獲得機『B-MAX』は、ユーザーに設定6を打ってみたいと思わせる夢の詰まったスペックであり、万枚オーバーを現実にする可能性に満ちた魅力的な機種であったという事実も記しておくべきでしょうね。
また、この頃から都内でもそれまでに主流であった7枚交換から一気に等価交換への移行を図るホールが少しずつ増えてくるようになりました。これによって比較的容易に掴めていた高設定台の設置割合が激減し、ホールで積み上げているドル箱の数も目に見えて少なくなっていったのをハッキリと覚えています。
私にとっては高設定台を打つ機会が減っていったことにより、パチスロを打つことに多少の戸惑いを覚えるようになった時期でもあります。
★平成元年~10年までのまとめ。
この10年を一言で断言するとズバリ「業界のピーク」となります。それはホールもメーカーも、そして何よりユーザーも同じ。景気が良ければ気分も良く、多少は負けてもまた明日があるさ、そう笑っていられる余裕のあった時代でした。
個人的にも今より経済的な余裕が無かったにも拘わらず、ホールに高設定台が多く設置されておりました。大きく勝てる事も少ない反面、大きく負けるリスクも少ない状況で打てていた結果として、何とか生活を切り詰めることなくパチンコ・パチスロを遊技として楽しめていた10年でもありました。ああ、何て良い時代だったのでしょう、フガフガ。
さて、次回は平成11年から20年までを振り返ります。パチンコ・パチスロが遊技からギャンブルへ。それに伴って、私の生活も一変いたします。しくじり店長で描き切れなかった、ヘビーな話も含めてご紹介する予定ですので、ご期待ください!
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執筆:元店長カタギリ
編集:パチ7編集長
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- 元・店長カタギリ
- 代表作:しくじり店長
シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。
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今のバラ島の澱んだ空気じゃなく、キラキラとしてましたよ。
機械買ったなら動かさなきゃ!って気概がホールにあった。ホールのカラーがしっかりあった時代でしたね。
お馬さん台みせしめ逮捕は衝撃的だったなー