【伊藤ひずみのお題帳】2018年5月分『4コマ漫画』結果発表！

はい！どうも！伊藤ひずみです。

今回のお題は「4コマ漫画！」でした。天草先生から引き継いで1回目の募集だったので、本当に応募があるのか不安でしたが終わってみればなんと……

投稿数29本！！！漫画の総数は50本！！！

本当にありがとうございます！ おかげ様でこの1か月、毎日どんな4コマが送られてくるのか楽しみで楽しみで( ;∀;) ということでさっそく見ていきましょう！

大賞を発表する前に気になった作品をピックアップさせていただきます！

 

私は挑戦する人が大好きです。失敗したっていいじゃないですか。新しいことに挑戦することに意味がある。何か新しいことに挑戦している方々がいたら、積極的にご紹介していきたいと思います。

 

■がっくんさん/ワークショップに参加して来ました！ 

■キラ武士さん/ワークショップ参加させて頂きました 

■*Luna*さん/ワークショップ初参加&漫画初投稿♪　 

■サンキョウ２さん/無謀… 
 

自由帳ユーザーのみなさんにとっては見慣れた顔もいると思いますが、この方々は、そう…普段、漫画を描かない勢です！それが漫画に挑戦したというのは、すばらしいことですよね！しかも、ぜひ読んでみてください。たしかにまだ拙かったり、わかりにくいところもあるかもしれません。

でも、ちゃんと漫画してません？

作者のみなさんの努力の甲斐もありますが、やってみると意外と描けるもんなんですよ、漫画って。ぜひまだ挑戦したことない方も挑戦してみてください。

もしかすると「あれ？私も普段、漫画描かない勢なのに紹介されてない」って方もいるかもしれません(笑)  それは私が初心者だと思わないくらい上手かったってことで許してください……。

 

■ねこ美さん/2.5次元まんが 

■引退詐欺師の黒熊さん/CM 
 

こちらは漫画の形態として新しいことに挑戦した方々です！

ねこ美さんは紙を立体的に使って漫画を作っております。コメント欄では皆さんが口をそろえて「天才！」と称賛の嵐。必見です。

引退詐欺師の黒熊さんは写真だけを使った4コマ漫画に挑戦しました。そういう作品も全然ありです！「漫画は絵で描くもの」なんて常識に捉われる必要はありません。そういう新しい試みには、どんどん挑戦していただきたいです。

ひとつ付け加えるとしたら、新しいというだけでは、なかなか人は食いつきません。写真を使った漫画で食いつきをよくするためには「写真なのにちゃんと漫画してる！」とか「これは写真じゃないとできない表現だよね！」というような要素があるといいかもしれません。

例えば前者でしたら、ホル調をやってらっしゃる「ますく of ちゅう」さんのレポートが参考になると思います。ぜひぜひ確認してみてください。 

 

ということで最終候補に残った作品をご紹介します。

あ、ごめんなさい、関係者は選考から除外しますね(笑)ただ編集部のカモ原さんの漫画の上手さにはビビりました(笑)

■カモ原さん パワー系パチンカーの振り幅（漫画ワークショップ）

それでは行ってみましょう！
※あくまでも私目線ですので、面白かった数等はあまり考慮しておりません。予めご了承ください。
 

「挑戦した人々」でも紹介させていただきました。２本目は卑怯としても、注目は１本目。初めての漫画とはいえ、わかりにくいところもなくストレスなく読めます。漫画をストレスなく読めるって、それだけですごいことなんですよ！内容もいい話に行くのかと思いきや、しっかりオチがつく。初めてとは思えないすばらしい作品だと思います。
 

同じく「挑戦した人々」でも紹介したねこ美さん。その幼少期の話。ねこ美さんは４姉妹とのこと。パチンコは関係ないんですけど、その４姉妹のエピソードをもっと読んでみたいなと思いました。
 

武尊さんと呼ぶべきなのか武尊さんさんと呼ぶべきなのか分かりませんが、なんと投稿数5本、漫画の本数にすると12本も送ってくださいました！このパワーはなんなんだ(笑) 武尊さん本人もかなりキャラが立っていますけど、最近は旦那様もなかなかのキャラなのではと思い始めております。
 

おもしろいですね！本当それにつきます。高い画力だからこそできる漫画。パチンコあるあると漫画的表現の見事な融合とでもいいましょうか！過去の漫画も読ませていただきましたが本当に漫画がお上手ですね！
 

「挑戦した人々」でも紹介したこちらの漫画。最終候補にも選ばせていただきました。２作目の最終候補です。ねこ美さんも多数応募してくださいました。新しい上に漫画としてもおもしろい！すばらしいです！
 

4コマ講座にも来てくださいました。3本描かれていますが、2本目が特に大好きです。ご本人も、話すときの鉄板ネタとおっしゃっていましたが、私も思わず吹き出してしまいました。
 

少年漫画のようなノリ。自分を主人公としたエッセイ漫画が多い中、こういう創作系の漫画はそれだけでも光ります。しかもハイクオリティ。ギャグのセンスもキレています。
 

漫画が描ける方ですよね！クオリティが高い！主人公？の男の子？の素直さと先輩のこの感じすごく好きです。ぜひぜひ、もっと過去のエピソード読みたいです。


 

そしてこの中から大賞に選ばせていただいたのは……！
 

伊藤ひずみのお題帳『4コマ漫画』大賞のハンドルくんさんには5,000円分のパチ7オリジナルクオカードを差し上げます！

【評価ポイント】
いやー！みなさんレベルが高い！本気で迷いましたが、大賞作品の評価ポイントをつらつら書かせていただきます。

おもしろい！この一言に尽きます。ただそれだけで終わらせては味気ないので、こんな観点もあるよという話をしてみたいと思います。
※長いです。熱く語ってます。かったるい方はここまででページを閉じていただいても構いません(笑)

どんな観点かというと……それは文章との互換性がないということ。

どういうことか。つまりですね、この漫画は文章で表現しても、ちっとも面白くないんですよ。ちょっと口に出して説明してみてください。

新台があって

いい感じの状態で

派手なジャンプで座ろうとしたら

おじいちゃんの頭に着地したんだよ

？？？
何言ってんの？

ってなりますよね？ つまりこの漫画は「漫画だからこそ面白い」わけです。狙い台が被るというあるあると、漫画らしいアクション、その二つが融合しておもしろくなっているんですね。

投稿していただいた50本の作品を見直してみてください。一部の創作漫画を除けば、このように文章と互換性がないものは、この大賞作品、それと「挑戦した人々」でご紹介したサンキョウ2さんの作品の2本だけでした(文中でご紹介していませんが、たれめさんの作品も含めてもいいかもしれません)。約50本の漫画の中でたった2本。ですから、ぜひみなさんにはそこに注目して欲しかったわけです！

ただし勘違いしないでいただきたいのは、必ずしも「文章に出来ない漫画がおもしろくなる」と言っているわけではありません。また、私がそれを高く評価するというわけでもありません。

何度も言うように、私がこの漫画を大賞に選んだのは「おもしろいから」です。

あくまでこの話をさせていただいたのは、漫画を描く上で「漫画でしか描けない表現は何か」「漫画ならではの強みとは何か」を考えることはとても大事なことだと思ったからです。

 

ほめるだけじゃないのが私のいいところ。みなさんの作品に対して余計なお世話をしてみたいと思います。今回は大賞作品への余計なお世話。正直、レベルの高い4コマなのでこのままで全然問題ないのですが、直してもいいかなというところをお伝えします。

それは2コマ目と4コマ目。 少しわかりづらいかなと。

まず2コマ目は、壁の中にカメラがあるような構図になっているので、手前にあるものがデータカウンターなのかなんなのか分かりにくいですね。椅子に勘違いする人がいてもおかしくありません。

なので構図を少し工夫してみてはいかがでしょう。
 

それと4コマ目。

突然おじいちゃんが出てくるからこそ意外性があっておもしろいのですが、突然すぎて、なぜそこにいるのか理解できない可能性があります。新台に同時に座ろうとしたとも解釈できますし、隣に座っていたおじいちゃんに間違って着地してしまったと読めないこともない。読者の方はこちらが全く想定していなかった読み方をすることも多いです。実際「絵面は面白かったけど、どういうことか瞬時にわからなかった」という読者さんもいるのではないでしょうか。

解決策としては1コマ目から、新台の隣に「目立ちすぎはしないけど、なんとなく目に入るキャラ」を配置してみてはいかがでしょう。4コマ目も同じところにそのキャラがいれば、二人とも空いていた新台に座ろうとしたことが明確になります。1コマ目か2コマ目にウロウロしているおじいちゃんを描いてあげるとより分かりやすくなるかもしれませんが、意外性は減ってしまうかもしれませんので悩みどころです。
 

余計なお世話は以上です。

いろいろ言ってはみましたが、ここまで具体的なツッコミができるのは漫画のレベルが高いからこそ。そして解決策も、私の方法が絶対ではありません。ご自分が納得いく形をいろいろと考えてみるのもいいかもしれませんね。素晴らしい漫画をありがとうございました！

ということで少し長くなりましたがお題帳「4コマ漫画！」の結果発表は以上となります。 みなさん本当にたくさんのご応募ありがとうございました！

次回もよろしくお願いいたします！