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ラッキートリガーでパチンコはじまる!? 仕様や出玉性能を徹底解説！

パチ7編集部ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

パチンコ界の新たな救世主として、ラッキートリガーを搭載したパチンコ機の導入が2024年3月4日からスタートします。

そこで今回は、出玉性能の限界を大きく引き上げる新機能「ラッキートリガー」について、当機能を搭載した第一弾である『P ＧⅠ優駿倶楽部2 ラッキートリガーver』と一緒に詳しく説明していきます。

ラッキートリガーとは

ラッキートリガーとは出玉優遇状態を指し、いわゆる上位RUSHのような概念です。ラッキートリガーという名称から何かしらの機能や装置を思い浮かべる方は多いと思いますが、出玉優遇状態をどのようにゲーム性に取り入れるかは各メーカー次第となります。

現状では通常のRUSHとは別に上位RUSHを設けるタイプが主流になりそうです。ラッキートリガーの具体例についてはその第一弾となる『P GⅠ優駿倶楽部2ラッキートリガーver』を例にのちほど説明します。

まずはラッキートリガーの基本的な性能などを見ていきましょう。

出玉の総量規制の緩和

LT機(ラッキートリガー搭載機)が生み出されたきっかけは出玉規制の緩和です。

2023年6月、パチンコ遊技機の内規が改訂され、これまで6400個未満だった出玉の総量規制が1.5倍の9,600個未満に緩和されました。一概に「現行機の1.5倍の出玉性能を持つパチンコの開発が可能になった」とは言えませんが、LT機はそれに近しいパワーアップを遂げることになります。かつてのCR機のMAXタイプ（大当り確率1/399）を想像してもらえばわかりやすいかもしれません。

現行機とLT機の出玉性能の主な違い
出玉性能	現行機	LT機
出玉の総量規制	6,400個未満	9,600個未満
大当り1回の最大出玉	1,500個	1,500個
Cタイム	搭載可能（e機のみ）	搭載不可

なお、出玉の総量規制は「大当りまたはRUSH1回あたりの期待出玉」のことで、初当り出玉は含みません。このため、ラッキートリガーの搭載により初当り込みで一撃10,000個を超える出玉性能を持つ台を作ることができます。

ラッキートリガー性能

ラッキートリガーは、単純にすべてのパチンコ機に搭載できるわけではありません。ラッキートリガーを搭載するには次のような制約があります。

■低確時大当り確率が1/200より軽い（甘デジやライトミドルなど）
■Cタイムは搭載不可
■ラッキートリガー突入率制限（あまり高くならないこと）

現行のミドル帯（1/319）での搭載については100%不可能というわけではありませんが、諸処の事情によりあまり現実的ではないようです。ちなみにスマパチはもちろん、P機でも搭載することができます。

現行機ではALL1500個×継続率約81%が総量出玉による上限と言われていますが、LT機はALL1500個×約86%まで引き上げることが可能です。ただしラッキートリガーへの突入率は、一撃性に優れる反面、かなり抑えられることになりそうです。現状だと、狭き門をくぐり抜けて上位状態に移行させるタイプが主流になると予想されます。

P GⅠ優駿倶楽部2ラッキートリガーverの性能

ここで、ラッキートリガー搭載機第1弾となる『P GⅠ優駿倶楽部2ラッキートリガーver』をもとに、ラッキートリガーの具体例を紹介したいと思います。

スペック&大当り振り分け

大当り確率	1/99.9→1/12.7
超凱旋ロード (ループモード)	通常時からの突入率	5.5%
	凱旋ロードからの突入率	約24% （※1）
	継続率	90%
凱旋ロード (STモード)	通常時からの突入率	5.5%
	ST回数	24回＋残保留4個
	継続率	約90%
賞球数	3&1&5&15
カウント	10カウント
時短	24 or 1000回
出玉数	300 or 450 or 600 or 900 or 1200 or 1500個 ※払い出し

※大当りはV入賞が条件。
※1…凱旋ロードの継続率約90%で3%の10R大当りを引く確率。

大当り割合
左打ち (通常時)	出玉	モード	比率
	1500個	超凱旋ロード	5.5％
	1500個	ー	5%
	450個	凱旋ロード	5.5％
	450個	ー	84％
凱旋ロード (ST)	出玉	モード	比率
	1500個	超凱旋ロード	3%
	1200個	凱旋ロード	3%
	900個	凱旋ロード	9%
	600個	凱旋ロード	15%
	300個	凱旋ロード	70%
超凱旋ロード (ループ)	出玉	モード	比率
	1500個	超凱旋ロード	3％
	1200個	超凱旋ロード	3%
	900個	超凱旋ロード	9%
	600個	超凱旋ロード	15%
	300個	超凱旋ロード	60%
	300個	凱旋ロード	10％

ゲームフロー

90%×90%の超高継続ループ仕様
現行機との大きな違いは、ラッキートリガーの搭載により可能となった超高継続型スペックにあります。基本的な出玉獲得の流れは上記フローの通りで、本機のラッキートリガーにあたる超凱旋ロードは、突入時のトータル継続率は約96%、期待出玉は約11,500個(※)になります。凱旋ロードに転落しても、90%で大当りを連チャンさせつつ超凱旋ロードへの再突入にも期待が持てるのが特徴です。

※LT突入時の大当り1500個＋LT期待出玉(初回約460個＋約9580個)

また、右打ち突入率は11%と低めですが、「ヘソ賞球3個」「初当り確率1/99.9」「1500個割合が10%強」という要素も相まって、手軽に遊びながらラッキートリガーを待つことができるのもポイントです。

約96%継続はダテじゃない！

せせりくんの推しポイント

初回RUSHが凱旋ロードでもチャンスあり！
「本機は初当りの5.5%で下位RUSHの凱旋ロードに突入します。凱旋ロード中は大当りの3%で超凱旋ロードに入りますが、この『3%』が結構大事なポイント。凱旋ロードの平均連チャン数は9回で、理論上では9回当たって3%を引ける確率は約24%、つまり凱旋ロード突入時の約4回に1回で超凱旋ロードに突入することになります。下位RUSH自体が強いだけでなく、さらに強力な上位RUSHへの入り口は決して狭くないです！」

ラッキートリガー搭載機は2024年3月から導入予定！

各メーカー、スタートダッシュを決めるべく着々とLT機の準備を進めている模様。2023年12月現在で情報をキャッチしているラッキートリガー搭載機は次の通りです。

2024年3月4日導入(予定)

機種名	メーカー
P GＩ優駿倶楽部2 ラッキートリガーver	コナミアミューズメント
PLT OVERLORD 魔導王光臨	サンセイR&D
Pこの素晴らしい世界に祝福を！『このラッキートリガーに祝福を！』	豊丸産業
P北斗の拳強敵LT	サミー
P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜ラッキートリガーVer.	藤商事
P世紀末・天才バカボン～福神SPEC～	ディ・ライト
P真・座頭市物語	ニューギン

機種名を見る限り、いずれもP機で準備されているようですね。今後の情報を待ちましょう。

ラッキートリガーでパチンコに明るい未来!?

スマパチが奮わず閉塞感漂うパチンコ業界に、明るい未来への起爆剤となるべく投入されたラッキートリガー。出玉性能が向上した高射幸機の登場は、パチンコ業界全体の念願でした。ラッキートリガーによってスペックとゲーム性の幅が広がっていくことは、業界にとってプラスに働くでしょう。

ただしその反面、射幸性の高まりがさらなるユーザー離れを招く恐れがあることも否定できません。遊技機の開発を進めるメーカーはもちろん、現場であるホールも、より多くのユーザーを囲い込むために巧みな舵取りが必要とされそうです。

（C）Konami Amusement