『朝コラ～35日目：パチスロ　食事休憩～』休憩中に喰ったあのうどんの異様な美味さについて。

あしの『朝コラ』あしの朝の連続コラム～60日後に1位になるはずのSEO～

チワッスあしのです！　本日のキーワードは「休憩時間」だ。これ攻略サイトより絶対コラムとかの方が強い単語だと思う。パチ7結構いいんじゃね？

早速調べてみましょう。「パチスロ_休憩時間」でGoogle it！

1.（個人ブログのため割愛）
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3.食事休憩したい時はどうしたらいいですか？（SNKYO公式）
4.（知恵袋のため割愛）
5.（個人ブログのため割愛）
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20 .アナターのオット!?はーです（パチ7）

こちらのキーワードは「休憩中の出来事」、主にトラブルについての体験談などをまとめたブログなんかが上位にヒット。SANKYOさんは真面目に「休憩の仕方」についてのTIPSになっております。

休憩に関しては「取る派」と「取らない派」がいると思います。筆者は複数で行ってる時は結構取るけど、ひとりの時はまず取らないかな。昔は結構取ってましたけど、年とともにあんまりお腹空かなくなったんで。順調に老いていってます。へへ。

というわけで今回は休憩中にあったこんな事について。ソイ！

★うどんとそば。

筆者が若い頃住んでたのは九州でありまして、そっちは日常的に接する麺類としては蕎麦（そば）よりもうどんがメインでありました。九州に行ったことない人にはあんまりピンとこないかもしれませんが、実はかの地は蕎麦よりうどんが「多い」とかいうレベルではなく、「蕎麦屋をほぼ見ない」という圧倒的大差でうどん文化なのですな。

さらに九州には「とんこつラーメン」「ちゃんぽん」「皿うどん」といったご当地麺類が山程ありますゆえ、九州での「蕎麦」の人気はびっくりするくらい低いです。実際、筆者もこっちに出てくるまで「外食で蕎麦を食べた事はありませんでした」。

もちろん、蕎麦自体はスーパーとかにも打ってありますし、真夏の暑い日なんかはいわゆる「ざるそば」みたいなのを買ってきて食べることもありましたが、それはあくまで「そうめんを作る体力がない時」の代用品でありまして、蕎麦が喰いたいから好んで喰う、というのとはちょっと違う。単純に作り置きでも食える麺としてざる蕎麦が選ばれておった感じです。もちろん「蕎麦が好き！」というひとも居たのでしょうけども、絶対数としてはほんの一握り。確実にマイノリティでした。

さて、それを踏まえて。

郊外の「パチンコホール」には「食堂」が併設されておる事が多いです。都内ではそんなに見かけませんが、田舎だとこれはあって当たり前。なんせ近所に飯食うとこないゆえ、それがないとお客さんの滞在時間が一気に減っちゃう。なので田舎の方にいけばいくほど「食堂は大体ついてる」みたいな認識になっていきます

んで、長崎某所はそんなにクソ田舎という程でもなかったのですが、やっぱ都市部から離れたお店とかにいくと普通に食堂が併設されており、んでそれが、どの店もハンを押したように「うどん屋」なんですな。うどんもあるお店、じゃなくてうどんがメインのうどん屋です。

で、筆者も若い頃はよくパチ屋で休憩がてら、そういう食堂でうどんを啜ってたわけですけども、中でもとあるお店のうどんが、なんかメチャクチャ美味くて未だに覚えています。

値段は当時で300円。おにぎりセットで400円でした。

その店はでっかい駐車場があって、そこに交換所と食堂がプレハブの別棟で設置してありました。席数は8席くらいかな。筆者はそれを喰った時「おいこれ美味いな！」と非常に感動したのですが、なんと駐車場から徒歩で3分くらいの場所に「ジョイフル」や「牛右衛門」といった九州ではお馴染みのレストランがあり、そのせいかその、うどんが激ウマの食堂はいっつもガラガラでした。

（バカだなぁみんな。こんな美味いうどんがあるのに……）

もちろん筆者も「ジョイフル」や「牛右衛門」は好きでしたけども、それよりその食堂のうどんの異様な美味さを考えると、とてもじゃないけどわざわざ歩いてレストランまでいって、倍以上のお金を払った上で飯を喰う気になれず。ハウスルールがゆるい店だったこともあり、一日に3回くらい休憩とって何度もうどん喰ったりしてました。

さて、そんな筆者もいよいよ地元を外れて上京する事になりました。

もともと東京で生まれてから九州に越しとりますし、母親やら兄貴が東京にいるんで「そのうち上京するんだろうな」と漠然に思ってましたし、住んでる頃は別に九州に対して郷土愛みたいなのは無いと思ってたのですが、故郷を離れてみるとどうやら筆者はそういう感覚を強く持っているタイプであるらしく、上京してから結構深刻なホームシックになりました。

筆者思うのですけども、ホームシックって味から来ます。

風景やら部屋やらが変わっても大してなんも思わないのですが、日常的に喰ったり飲んだりするものの味が変わると、それが呼び水になってホームシックが出てくる。そういう意味では長崎と足立区って結構な違いがあります。そもそも筆者は偏食家であり、大体毎日決まったものを食べて決まったものを飲んでるんですが、引っ越してから「その全てが同時に奪われる」という状況になり、一気に「帰りたい」ってなった次第。

缶コーヒーはジョージアの「テイスティ」。これ九州限定です。こっちには打ってない。ご飯は大体「ほっともっと」なんですが、こっちでは「オリジン」の方が優勢であんまりほっともっとは無い。ラーメンも醤油ばっかだし。そもそも一番近い所にある麺屋は「蕎麦屋」です。

お店はいっぱいあるのに「食べるものがない」。

何度かコンビニで「どん兵衛」を買って食べてみましたが、オーマイ、なんてこったよ、インスタントうどんすら、九州とこっちでは味が違う。ムカついて調べてみたところ、普段喰ってた関西バージョンが昆布ダシであるのに対し、関東はかつおダシだそうで。

（なんてこった、俺はどん兵衛の味すら違う地域に来ちまったのかよ）

と絶望的な気分になりました。だもので、最初の一年くらいはとにかく早く帰りたくてしょうがなかった。仕事は面白くないし家賃は高いし友達もいないし何かみんな偉そうだし（標準語はこう感じるのです）。こんな街大嫌いだ……！　早く九州に帰って、美味いものを食べたい。

ふるさとは、遠くに在りて思ふもの。

来年こそは、来年こそは……と故郷に錦を飾るのを夢想しつつ過ごすうち、まあ大抵の人と同じく、ある段階で「あら、東京けっこう楽しいな」と気づき、3年経ったくらいで「むしろメシもこっちが美味いんじゃないか」みたいな感じで「東京舌」になり。やがて郷愁やらノスタルジィといったものと無縁になっていきました。

さて。

コロナ禍が到来する前の話。嫁さんを連れて何度か田舎に帰った事があります。四日ほど泊まったのですが、その間「九州の美味いものをたっぷり食わせてやろう」と、牡蠣焼き小屋に連れてったり、イカの活造りが美味い店にいったり。ちゃんぽん。佐世保バーガー。玉屋のサンドウィッチなどなど、名物を喰らい尽くす勢いで巡った、その最後のシメとして、筆者がチョイスしたのが例の「休憩中に喰ってたうどん」でした。

「うどん……？」
「そう。うどん」
「うどんって佐世保名物だっけ？」
「名物じゃないけど、美味いのよ。九州のうどん」
「香川が近いから？」
「近くはないけどさ。とにかくめっちゃ美味いから、一回食べに行かない？」
「いいけど……」

パチ屋の食堂に、休憩のためではなく、メシを喰うためだけに向かうのは初めてでした。一瞬ホールごと潰れとる可能性あるな、と思ったのですが、P-WORLDでチェックした所どうやらまだ営業中です。よっしゃよっしゃ……！

「ひろし、何処行くとか？」

バスかタクシーで向かおうかと出かける準備をする筆者と嫁に、実家の親父が声をかけてきました。「うどん食いに行く」と言うと、親父は笑いました。

「佐世保まで来てうどんか？　変わったことするねぇ」
「いやぁ、美味い店があってさ」
「どこ？」
「パチ屋んところ。大塔のところの……昔よく休憩中に喰っててさ」
「え、パチンコ屋さんに食べにいくとね？」
「うん」
「ははは……！　そうね。車出してやりたかけど、お父さんもう酒飲んどるもんねぇ……」
「いいよ。タクシーで行く」
「バスでいけ、もったいない」
「ああ、分かったよ」

嫁さんと二人で国道まで出てタクシーを止め、行き先を告げました。筆者の家から件の店までは車で10分ほど。昔は自分でハンドルを握り行き来してた道なのに、タクシーを使うのは何か新鮮な感じでした。

「ついたよ。ほら、ここ」
「ホントにパチンコ屋さんねぇ……」
「ほら、こっち──」
「うん」

パチ屋の駐車場で下車し、そのまま食堂に入る我々。券売機できつねうどんのおにぎりセットを購入し、嫁と並んで啜ります。ホワッと広がる昆布ダシの香り。七味唐辛子と天かす。そしてネギとかまぼこ。カウンターには如何にも「確変の途中なので時間が惜しいです」みたいな感じで急いで麺を啜る大学生風の兄ちゃんがいました。

「ごちそうさん」
「ごちそうさま」

食べ終えたあと、二人して店を出て、またタクシーを拾って帰りました。アレだけ欲していたうどんはただのうどんで、可もなく不可もなく。決してまずくはないけど、取り立てて嫁を連れてくるほどではありませんでした。

「……昔はもっと美味かったんだけどなぁ」
「美味しかったわよ？」
「いや、もっともっと、めちゃくちゃ美味かったんだよ」
「……そう」

チカチカ輝きながら回転するテトラリール。積み上がるメダル。急いで喰って戻って早く消化しなきゃ。負けを取り戻すため、あるいは、欲しい物を買うため。……ああ、なるほどね。と思いました。要するに、うどんが美味かったんじゃなくて、休憩中に喰うメシが美味かったんだな。

ひとりで納得してる時に、隣で景色を眺める嫁がいいました。

「ひろし、東京の味に慣れちゃったんじゃない？」
「……うん、そうかもね。でもねぇ、当時はねぇ、本当に美味しかったんだよ」

──あしの、上京10ン年。いまではすっかり、蕎麦派になっています。

はい今回はここまで！　今日も頑張ってね！　

編集部からのお知らせ。

朝コラファンの皆様、誠に勝手ながら全60回の半分が過ぎた、月またぎというキリのいいタイミングで少し更新をお休みさせていただきます。近日再開予定なので、お待ちいただけましたら幸いです。

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この記事へのコメント（8 件）

あしの: 投稿日：2021/09/02; えびやんさん
おはざす！　コーヒーで充分。わかるー。段々そうなってきますね。え、滋賀ってそうなんや……。知りませんでした。最近は納豆とかオクラとか入れた夏バテ用の蕎麦くってます！　ウメェ！

えびやん: 投稿日：2021/09/01; 近隣には併設の店無いんですよね。
とか言いつつ昼は取らない派です。
打ってると空腹感じないんですよね。
コーヒーで充分。
蕎麦の良さを知ったのは成人してからでしたねー。
滋賀県は野蕎麦の発祥地らしく、結構有名だそうですが、知りませんでした。
兵庫産まれ大阪育ちには蕎麦？東京モンの食い物やんけ！
くらいにしか思ってなかったのですが、今ではぶっかけおろし蕎麦が至高になりました。ダイエットにも良い蕎麦。みんな！蕎麦食おうぜ！

あしの: 投稿日：2021/08/31; トロンボーンさん
おはざす！　ドヤ離席からの麺類早食いは激ウマですよ！　とはいえオイラもひとりの時は基本昼食取らない派です。後半低血糖で手が震えるというｗ

あしの: 投稿日：2021/08/31; ししょーさん
おはざす！　天井手前がメインかなー。あと+300とかの大量上乗せ告知画面とかだと美味さ倍増ですな！

あしの: 投稿日：2021/08/31; 貯金爆弾さん
おはざす！　イエスガン無視！笑　メシだけだとびっくりするくらい普通のうどんでしたｗ

トロンボーン: 投稿日：2021/08/31; 昼休憩行かない派ですね。
食うなら家で昼食べてから行くんで。
でも休憩に入る店員さんが店内の軽食屋でカレーなどを買って事務所に入ってくのをよく見かけるので、ウマイのかなと心揺れ動くときもあるんですよね。
ただ疑り深い私は『ウマイの？』という気持ちが勝って、まだ一歩を踏み出せないのですw