『朝コラ～朝の連続コラム～』4日目：パチスロ　番長

あしの『朝コラ』あしの朝の連続コラム～60日後に1位になるはずのSEO～

【このコラムの目標】
パチ7の検索エンジン対策（SEO）をよりパーフェクトにするため、「パチスロ」に絡めた「よく検索されるキーワード」をテーマに毎日コラムを書くぞ！　いつ筆者の心が折れるかも見どころだ！

チワッスあしのッス！　今回の検索キーワードは「番長」だ！　あー、これも重要ワードかもしれん。今だったら「サラリーマン番長2」「番長3」と「HEY!鏡」が同時に稼働しとるし。とりあえず「番長」で検索する人多そう。

んじゃ早速「パチスロ_番長」で検索してみましょう。

1.押忍！番長3（パチスロ）天井・設定・ベル・朝一イチ ...（DMMぱちタウン）
2.押忍!番長（パチスロ）シリーズの機種一覧｜DMMぱちタウン（DMMぱちタウン）
3.押忍!番長3 | P-WORLD パチンコ・パチスロ機種情報（P-WORLD）
4.押忍！番長3 スロット機種情報 | 天井・設定差・設定判別 ...（パチガブ）
5.押忍！番長3 | 解析天井設定差設定6挙動まとめベル天井朝 ...（パチ7）

パチ7は5位。ギリギリ食い込んでおります。てかぱちタウンさんがワンツーフィニッシュ決めてるのすげーなコレ。やっぱシリーズごとのランディングページとか作っとくとSEO的にもいいみたい。策士！

はいというわけで今回のテーマである「番長」についてなんだけど、パチスロ版の初代「押忍！番長」の発売は2005年。型式名が「デンセツノオトコD」なのは地味に有名だ。なんでデンセツノオトコなのかは知らんが液晶表示が「押忍！番長」である以上「デンセツノオトコ」の少なくともバージョンDまでには「これは『押忍！番長』というタイトルでリリースしよう」と軌道修正がなされた模様。

正確な所はもはや分からんのだけどCGを担当する「イートレックジャパン」さんが携帯アプリで出したゲームに「押忍！番長列伝」というのがあるそうなので、まあそっちと完全無関係でいくか原作付きでいくか、あるいは「列伝」の有無で商標の固有性が担保できるのかどうかとか、なんか色々経営判断の痕跡が見えるような、気がしないでもありませんな。

さて、番長シリーズはその後「押忍!操」「押忍!番長2」「押忍!サラリーマン番長」「押忍!番長3」「HEY!鏡」「押忍!番長A」「押忍!サラリーマン番長2」、さらにはパチンコも「CR3年P組薫先生!!」「CR押忍!ど根性ガエル」「CRぱちんこ押忍!番長」「P押忍!番長2」とその世界観をどんどんと広げ、いまはパチスロ界を代表する人気シリーズへと成長しました。（ちなみにメーカーの公式ではエクスクラメーションマークは全角なのでそう標記するのが正解なのだけど、字面がちょっと間延びするんでタイトル列挙のここだけ半角にします）

でもね、個人的には「押忍！操」以外は大勝ちしたことないというか、特に初代番長に関しては長いパチスロ生活の中で最も負けた台だと思われます。正確なところは分からんけども、概算でもちょっとヒクくらい負けてる。んで「番長2」に関しても同様。クソ負けしとる。「サラ番」もだし「3」もだ。要するに筆者にとっては「苦手」なシリーズなんよね。番長。怖い。

でもそれだけ負けてるということは「なんだかんだ負けるほど打ってる」という事でありまして、いっくら負けても「こいつキツいからもう打たねぇ」とならないのが、このシリーズの完成度の高さの証左であると言えましょう。養分思考で恥ずかしいけども。

さて、ここから先は「番長」という言葉そのものについてのコラムです。しばしお付き合いをば。

★ツッパリジュニアハイスクールなリアル番長。

ちょっと気になるんだが、みんなの学校に番長っていたんだろうか。いわゆるリアル番長ね。これ生まれた時代・場所によってぜんぜん違うと思うんだけど、どうだろう。

筆者が生まれたのは昭和54年。既に「ドカン＆リーゼント」みたいなツッパリスタイルはむしろ「ダサい」とされていた時代であった。ただ、一番ツッパってたとされる「ビーバップ世代」とニアミスではあるので、例えば歳が離れた兄がバリバリのリーゼンツだった同級生とかは普通にいて、そういうヤツがドカンやらボンタンの文化を継承して周りに布教していた節はある。

じゃあ番長はいたのかというと、これ実は「いた」のである。

今なにやってるか知らんしもしかしたら本職の人になってる可能性も大いにあるんで名前は伏せるけど、仮にAくんとしよう。歳は筆者の2つ上で、筆者が中1の頃彼は中3であった。あ、今更だけど中学の話ね。高校は8割女子の学校に通ってたのでヤンキー文化とは無縁だったしそもそもサボりすぎて学校のエピソードなんぞなんもない。

で、そのAくんであるが、番長つっても少年マンガに出てくる荒れた学校のボスみたいな悪逆非道の暴君ではなく「心優しき番長」であった。しかもイケメンである。中房のくせして身長180くらいあったし、今思えば場所柄もあり、もしかしたらハーフあるいはクォーターだった可能性もある。

金髪のリーゼント。かつ短ランにボンタン。他校からの襲撃（そんなの無い）に備えるためか常に竹刀を携帯しており、年下連中が挨拶をすれば気さくに返事を返す。そんな男であった。今思えばクソダサいんだけども、当時の1年ボウズは全員彼に憧れていたし、彼の存在があったからこそ、筆者の世代でもツッパリ文化というのがちょびっと残っていた部分もあると思う。

翌年である。

Aくんが卒業していなくなった後、2年生となった我々の世代では「兄がヤンキー」組による猛烈なボンタン布教活動が行われていた。もともとAくんがカッコ良かったしイケメンだったのであんまり抵抗が無かったことも影響してか、うちのクラスでも3割くらいの男子が制服の改造に勤しみはじめた。筆者もボンタンこそ履かなかったものの、裏ボタンはギンギンにしてたしネックカラーは細くて黒いのにしてた気がする。

服装の乱れは風紀の乱れ。という言葉があるけど、まあそうやって徐々に学校というのは荒れてゆき、学区の制度がある以上、兄から弟へとどんどん継承されて行って、やがては「不良校」というのが出来上がるのであるが、うちの場合はある瞬間にそれがピタッと終わった。

なぜか。……それはとある体育教師が復職したからである。

★時代が生んだ徒花。ゴリラのような体育教師の大折檻。

彼がなんで休んでたかは知らん。一節によると精神を患っていたらしいが、彼は長期療養を経て筆者らが2年の一学期終わり頃にいきなり現れ、そうして我が校には語るに恐ろしい綱紀粛正の嵐が吹き荒れる事になるのである。

筆者の世代の人間は本当に彼にボコボコにされまくって相当な恨みを持ってるのでイニシャルを出しちゃうけどSという教師である。とある分野で有名な男で現在はどっかの校長をしておるらしいがとんでもない。控えめに言ってただのピーーー野郎である。

とにかく長崎の一部の人間で、かつ同世代の人間。特にとある球技をやってるやつは「ああ、あいつね」と絶対分かる。それくらい「イカれてる事で」有名な男だった。彼に纏わるイカれエピソードは死ぬほどあるけど、とりあえず一番ヤバかったのは修学旅行中にクリという男が食らった大折檻だろう。

修学旅行といえば、どの学校にも「夜中に女子が訪問してきていきなり告白」というエピソードくらいあると思う。微笑ましい話だ。あるあるである。が、うちにはSがおり、そしてその告白シーンの最中、ヤツが部屋に見回りに、しかも酔っ払ってやってきた。んで当たり前だけど、夜間に部屋から出るのは禁止だし、異性の部屋に行くのは建前上、絶対のタブーである。

Sは女子といちゃつくクリを発見した瞬間、羅刹のごとき形相で背負投げするや、耳もちぎれよと言わんばかりの勢いでつねりつつ奥の方へと引っ張って行った。向かった先は小上がりというか、出入り口と部屋を仕切る障子の向こう側、四畳半ほどのスペースである。

「ドリャァオマエナンバシヨットカー！」

怒声が響く。そして向こう側の部屋から大部屋のこちら側をにらみつつ「寝とけ！」と一喝。そうしてピシャリと障子が閉められた。

（やばい、クリ終わった！）

部屋の男子（12人部屋だった）は全員思った。クリは終わった。終わってしまった。筆者の隣にはノバという男がおり、超速で布団に潜り込むや「やばい……やばいぞこれ……」とつぶやいてた。ノバはSが顧問を務めるとある部活に入っており、その恐怖政治下で暴虐具合を知っておった。それをして「やばい」と言わしめる状況だったので、もうクリは終わりである。

バチン。ドスン。ゴッ。

障子の向こうから響く音。バチンは分かる。ビンタである。ドスンは投げてるんだろう。やばいのはゴッである。

（おい！　グーで殴っとるぞ！）
（シー！　しゃべるな。しゃべるな……）
（だって、クリが……）
（マジで、頼むからしゃべんな……静かに……）

ノバに止められて口をつぐむ。果つる事なく響く殴打音。やがてひときわ大きな音とともに、障子がこちらに倒れてきた。ぶっとばされたクリが障子に激突し、その衝撃で倒れたんだろう。そして倒れた障子のその天井側のフチのかたい部分。クリの体重をおもっくそプラスしたその部分が、ちょうど筆者とノバの額にゴスっと落っこちてきた。痛かった。ウォォっ！？　と言って身を捩る筆者。だがノバはその瞬間にも狸寝入りをキメ、布団の上で「気をつけ」の姿勢のまま沈黙している。額に障子のフチの部分を乗っけたまんまである。

そしてその状況でもSの攻撃は止まらない。障子の上で悶絶するクリを引き起こして殴る。殴る。

「S先生もうやめて！」

音楽を受け持つH先生という心優しき女性の先生が止めに来た。

「ダーシャオリャコノボゲェイ！　ドォルァオイィッ！　ドルルルァラァゴノォッ！」

名状しがたい冒涜的な雄叫びを獣のごとくあげるS。何言ってっか全然わからなかった。やがて他の女性の先生もやってきて全員でSを止める。そんな中でも12名の同級生は全員はじめてヘルスに行った童貞の如く、布団の上で背筋を伸ばして固まっている。筆者もである。耳だけで得た情報が上の描写だが、そんなに外してないだろう。てか今思うと男の先生誰も来てなかった。そりゃそうだ。多分Sは相手が男だったら同僚でも普通に殴る。

体感時間にして10分ほど。実際はどのくらいかわからんが、いよいよ解放されたクリは「女性の先生の部屋」に保護される事になり、翌日には自宅へと強制送還された。クリの修学旅行、初日で終わりである。

酔って生徒を暴行。今だったら一発アウトなのだけど、時代のせいか彼は特に何か処分される事もなく。噂によるとクリの家に菓子折りをもって土下座しにいったらしいが、まあそれで許されるレベルではない暴行であったのは間違いない。

ちなみにクリ暴行の翌日だ。何と朝からSは我々の部屋に来た。しかもなぜか人数分の「赤まむし」を持って。口止めのつもりだったんだろうけど、それをみた筆者はなんとなく達観した。

あ、このひと精神の不調で休んでたんだな。そしてこれ全然治ってねぇや。と。

我が中学校に一定期間だけ存在した「番長」。その番長が在籍してた期間とSが休んでた期間はたぶん一致する。だってSがいたらまっさきにボコボコにされただろうし、ボンタンとか短ランとか無理だもん。

実際、筆者が卒業する頃には我々の中学は恐らく市内でも最もお行儀が良く。ヤンキーなんぞ存在しない、真面目な学校になっていた。風紀の乱れの萌芽は、たった一人の暴力教師によって跡形もなく摘み取られ、その後はぺんぺん草一本生えぬままグラデュエーションを迎えたのである。そういう意味では、まっこと優秀な教師だったのかもしれない。

……いや、クビにせえよあいつ！　

おかしいやろ！以上！　また次回！